「ビットコインって結局なに?怪しいイメージがあって手を出せない…」
「仮想通貨が話題だけど、今からでも遅くない?」
「口座開設や買い方、どの取引所を使えばいいのかわからない」
このようにお考えではないでしょうか?
結論から言うと、ビットコインとは「国や銀行に依存せず、世界中で使えるインターネット通貨」です。
ブロックチェーンという技術で安全性が保たれ、資産運用や送金手段としても注目されています。
本記事では、そんなビットコインについて初心者にもわかりやすく、以下のポイントを中心に網羅的に解説していきます。
- チャートから読み解くビットコインの価格推移と今後の見通し
- おすすめの仮想通貨取引所(国内・海外)
- ビットコインの買い方
- ビットコイン取引に向いている人・向いていない人
記事後半では、「税金や確定申告の基礎知識」「価格に影響する最新ニュース」など、実際に始める際に押さえておきたい情報もご紹介しています。
ぜひ最後までご覧ください。
ビットコインとは?初心者向けに分かりやすく解説

ビットコインとは、インターネット上で使える「デジタル通貨(仮想通貨)」の一つです。
紙幣や硬貨のような形はなく、電子データとして管理されており、世界中で送金・決済に利用されています。
最大の特徴は「中央の管理者がいない」ことです。
銀行や政府のような機関を通さずに、ユーザー同士が直接やり取りできるしくみになっています。
ビットコインの価格推移|チャートをもとに分析

ビットコインの価格は、2009年の誕生以来、驚くほどの変動を繰り返してきました。
ここでは、期間ごとの価格推移と、今後の見通しについてわかりやすく解説します。
- 2009年~2016年:ドル・円ともに「ほぼゼロ」から価格が急成長
- 2017年~2020年:ドル高・円安の影響もあり価格が大きく上下
- 2021年~2025年6月現在:ドル・円ともに最高値を更新後、高い価格で推移
- 今後のビットコイン価格はどうなる?
それぞれ見ていきましょう。
2009年~2016年:ドル・円ともに「ほぼゼロ」から価格が急成長
ビットコインは2009年に誕生し、当初は取引価格がほぼゼロに等しい状態でした。
有名な例では、1万BTCでピザ2枚と交換された記録も残っています。
2013年頃から徐々に注目を集め、一時は1BTC=約12万円まで上昇しましたが、規制強化やハッキング事件の影響で価格は不安定に。
この期間は、まさにビットコインが「無価値」から「資産」として認識され始めた転換点といえます。
2017年~2020年:ドル高・円安の影響もあり価格が大きく上下

この時期のビットコインは、為替の影響や市場の変化により、大きな価格変動を経験しました。
いわゆるバブル崩壊です。
2019年はやや安定し、2020年はコロナショックで一時下落したものの、年末には再び200万円を超えました。
ドル高や円安が進んだ時期には、円建てのビットコイン価格が上がる傾向が見られたのも特徴です。
為替とビットコインの関係も注目された期間でした。
2021年~2025年6月現在:ドル・円ともに最高値を更新後、高い価格で推移

2021年以降、ビットコインは複数の注目イベントを背景に、ドル・円ともに最高値を更新。
2025年6月現在も高水準で推移しています。
- 2021年
- テスラ社の購入やETF上場で注目が集まり、過去最高値を更新
- 日本円で約776万円、ドル建てで6万ドル超を記録
- 2022~2023年
- 金融引き締めで価格が一時下落(約400万円台)
- 2023年後半から回復し、年末には500万円を突破
- 2024~2025年6月
- 現物ETFの正式承認で再び急騰
- 2025年1月に約1,700万円、5月には11万ドル超を記録
- 2025年6月時点でも約1,500万円前後で推移中
ビットコインは、世界的な政策や市場イベントによって大きく価格が動く傾向があります。
おすすめの記事:「ビットコインETFとは?」
今後のビットコイン価格はどうなる?
ビットコインは今後も価格上昇が期待されていますが、専門家の予測には幅があり、リスク要因にも注意が必要です。
以下に、将来の価格に関する3つの視点(価格予想・チャート分析・リスク)から、今後の動向を整理しました。
- 2025年の予想価格:900万〜3,300万円(平均1,800万円)
- ETF承認や機関投資家の資金流入が価格上昇を後押し
- Binance創業者CZ氏は「50万~100万ドル」説も示唆
- 2024年の高値(約1,100万円)がサポートライン
- もし1,100万円を下回ると、次は950万円あたりまで下がる可能性も
詳細記事:「仮想通貨取引におけるテクニカル分析とは?」
- トランプ政権の経済政策や、世界的な景気の悪化
- 金利の上昇や為替変動(ドル高・円安など)の影響
- 仮想通貨に対する規制強化や、投資ブームの終わり(バブル崩壊)
- 量子コンピュータが進化し、ビットコインの安全性が脅かされる可能性
将来の価格は不確実性が高いものの、長期的には上昇の可能性が高いと見られています。
投資する場合は、最新の情報やリスクにも目を配ることが大切です。
【海外】ビットコインが買えるおすすめの仮想通貨取引所3選

日本からも利用できる海外の仮想通貨取引所は、ビットコインの取引量が多く、手数料や機能面でも優れたサービスが揃っています。
ここでは、初心者にも使いやすく、実績や人気の高いおすすめの海外仮想通貨取引所を3つ紹介します。
- Bybit(バイビット)
- Bitget(ビットゲット)
- MEXC(エムイーエックスシー)
それぞれ見ていきましょう。
Bybit(バイビット)

取扱通貨数 | 650種類以上 |
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最低取引額 | 1USDT相当(取引ペアや通貨により異なる) |
取引手数料 | ・現物取引:メイカー:0.1%/テイカー:0.1% ・先物取引:メイカー:0.02%/テイカー:0.055% |
入出金方法 | ・銀行送金 ・P2P(個人間取引) ・クレジットカード ・仮想通貨ネットワーク |
入出金手数料 | ・ネットワーク手数料やP2P手数料が発生 ・クレジットカードは手数料あり |
日本語対応 | (公式サイト・アプリともに日本語対応) |
スマホアプリ対応 | |
こんな人におすすめ | ・初心者からプロトレーダーまで ・多機能な取引所を使いたい人 ・自動売買やコピー運用に興味がある人 |
Bybitは、世界130カ国以上で2000万人以上のユーザーを抱えるグローバル取引所です。
ビットコインのような有名な通貨に加え、さまざまなコインの取引が可能で、投資の選択肢が広がります。
また、「レバレッジ取引(少ない資金で大きな取引ができる方法)」や、「コピートレード(上手な投資家の取引をまねする機能)」など、多彩な機能がそろっており、自分のスタイルに合った運用が可能です。
おすすめの記事:「Bybitの日本人利用禁止はデマ!やばいと噂される理由」
Bitget(ビットゲット)

取扱通貨数 | ・現物取引:775銘柄 ・先物取引:227銘柄 |
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最低取引額 | 1USDT相当(取引ペアや通貨により異なる) |
取引手数料 | ・現物取引:メイカー0.1%/テイカー0.1% ・先物取引:メイカー0.014%/テイカー0.042% |
入出金方法 | ・仮想通貨ネットワーク ・銀行送金(一部) ・P2P ・クレジットカードなど |
入出金手数料 | ネットワーク手数料やP2P手数料が発生 |
日本語対応 | (公式サイト・アプリともに日本語対応) |
スマホアプリ対応 | |
こんな人におすすめ | ・高機能のコピートレードを利用したい人 ・セキュリティを重視する人 ・将来性ある通貨に注目したい人 |
Bitgetは、2025年6月現在、現物取引量で世界第3位の実績を誇る大手取引所です。
特徴的なのは、先物取引に強いインフラと、プロトレーダーの取引をそのまま自動でまねできる「コピートレード」機能の使いやすさです。
また、取引所独自のトークン「BGB」を保有することで、手数料を割引できるなど、使い込むほどお得になる仕組みが整っています。
おすすめの記事:「Bitgetのコピートレードは稼げる?」
MEXC(エムイーエックスシー)

取扱通貨数 | 2,000種類以上(世界有数の多さ) |
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最低取引額 | 1USDT相当(取引ペアや通貨により異なる) |
取引手数料 | ・現物取引:メイカー0%/テイカー0%(一部手数料あり) ・先物取引:メイカー0%/テイカー0.01% |
入出金方法 | ・仮想通貨ネットワーク ・銀行送金 ・P2P ・クレジットカード(一部未対応) |
入出金手数料 | ネットワーク手数料が発生 |
日本語対応 | (公式サイト・アプリともに日本語対応) |
スマホアプリ対応 | |
こんな人におすすめ | ・草コインや新規トークンに早く投資したい人 ・低コスト重視の人 |
MEXCは、豊富な取扱通貨と新規トークンの上場スピードが強みのグローバル取引所です。
中でも「草コイン(知名度の低い新興コイン)」や話題のプロジェクトへの早期アクセスに力を入れており、トレンドに敏感な投資家から高く評価されています。
ステーキング(仮想通貨を預けて報酬を得る仕組み)やIEO(新規トークンの販売)、コピートレードなど、資産の運用方法も多様に用意されています。
おすすめの記事:「MEXC入金にクレジットカードは使えない?」
【国内】ビットコインが買えるおすすめの仮想通貨取引所3選

日本国内にも、初心者でも使いやすく、信頼性の高い仮想通貨取引所がいくつかあります。
ここでは、金融庁に登録されており、ビットコインの売買や入出金がスムーズに行えるおすすめの取引所を3つご紹介します。
- Coincheck(コインチェック)
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- bitbank(ビットバンク)
それぞれ見ていきましょう。
Coincheck(コインチェック)

取扱通貨数 | 31種類 |
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最低取引額 | ・販売所:0.001BTC以上かつ500円相当額以上 ・取引所:0.005BTC以上かつ500円相当額以上 |
取引手数料 | 無料 |
入出金方法 | 入金:銀行振込/コンビニ入金/クイック入金 出金:銀行送金 |
入出金手数料 | ・入金 →銀行振込:無料 →コンビニ・クイック入金:770円~ ・出金:407円 |
スマホアプリ対応 | |
こんな人におすすめ | ・アプリの使いやすさを重視する人 ・少額から始めたい人 ・積立投資も視野に入れている人 |
コインチェックは、国内アプリのダウンロード数No.1を誇るほど人気のある仮想通貨取引所です。
スマホだけで口座開設から購入まで完結でき、仮想通貨デビューにぴったりの環境が整っています。
特徴的なのは「つみたて機能」が充実している点です。
毎月決まった金額を自動で投資できるため、価格変動に一喜一憂せずに長期で資産形成したい人に向いています。
bitFlyer(ビットフライヤー)

取扱通貨数 | 38種類 |
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最低取引額 | ・販売所:0.00000001 BTC(価格によるが、数百円から取引可能) ・取引所:0.001 BTC(約数千円~) |
取引手数料 | ・販売所:無料(スプレッドあり) ・取引所:メイカー0%、テイカー0.01〜0.15% |
入出金方法 | ・入金:銀行振込/クイック入金 ・出金:銀行送金 |
入出金手数料 | ・入金 →銀行振込:無料 →クイック入金:手数料あり ・出金:無料~手数料発生 |
スマホアプリ対応 | |
こんな人におすすめ | ・国内取引所で高い信頼性を求める人 ・現物・レバレッジ・先物など多様な取引をしたい人 |
bitFlyerは、日本国内の仮想通貨取引所の中でも特に信頼性が高く、利用者数や取扱資産残高もトップクラスです。
セキュリティ対策が非常に厳格で、過去に大きなハッキング被害がないという点からも、その堅実な運営体制がうかがえます。
取引方法も現物取引だけでなく、レバレッジ取引や先物取引、CFDなど豊富な選択肢があり、初心者からプロトレーダーまで幅広い層に支持されています。
bitbank(ビットバンク)

取扱通貨数 | 42種類 |
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最低取引数量 | ・販売所:0.00000001 BTC ・取引所:0.0001 BTC |
取引手数料 | ・販売所:無料 ・取引所:メイカー-0.02%/テイカー0.12%(一部銘柄除く) |
入出金方法 | 銀行振込/クイック入金(一部)/仮想通貨ネットワーク |
入出金手数料 | ・入金 →銀行振込:無料 ・出金:金融機関や状況により異なる |
スマホアプリ対応 | |
こんな人におすすめ | ・取引量の多い取引所でスムーズに売買したい人 ・セキュリティ重視の人 ・トレーダーや中級者以上におすすめ |
bitbankは、取引のしやすさとコストパフォーマンスを重視したい中級者以上のユーザーに人気の国内取引所です。
とくに注目されているのが、「メイカー手数料がマイナス(取引すると報酬がもらえる)」という点です。
頻繁に取引を行うユーザーにとって、長期的に見ると大きなコスト削減につながります。
高性能チャートツール「TradingView」との連携や、シンプルで操作しやすいアプリ設計など、トレードに集中できる環境が整っています。
その他、ビットコインが買える取引所について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
おすすめの記事:「【日本・海外】仮想通貨取引所のおすすめランキング」
ビットコインの買い方

ビットコインの購入は、以下の5ステップで完了します。
- 仮想通貨取引所を選ぶ
- 口座開設を行う
- 日本円を入金する
- ビットコインを購入する
- ビットコインを管理する
それぞれのステップについて、順を追ってわかりやすく解説します。
仮想通貨取引所を選ぶ
まずは、日本語対応やセキュリティ、手数料の安さ、取扱通貨数の多さなどから自分に合った取引所を選びます。
海外取引所ならBybitやBitget、MEXCなどが人気ですが、公式サイトやアプリの使いやすさ、サポート体制もチェックしておくと安心です。
詳しくは「ビットコインの購入で失敗しない取引所の選び方」を参考にしてください。
口座開設を行う
取引所を決めたら、公式サイトまたはアプリから口座を開設します。
ほとんどの取引所で以下のような流れになります。
- メールアドレスの登録
- 本人確認書類(KYC)の提出(運転免許証やパスポートなど)
- SMS認証や顔認証など追加認証(任意の取引所もあり)
- 審査完了の通知が届いたら、取引開始OK!
一部の海外取引所(例:ZOOMEXなど)では、KYC不要で即日取引できるケースもあります。
日本円を入金する
口座が開設できたら、日本円を入金します。
国内取引所と海外取引所では入金方法が異なるので注意が必要です。
- 国内取引所の場合
- 銀行振込、クイック入金、コンビニ入金が利用可
- 入金後、数分〜数時間で反映されることが多い
- 海外取引所の場合
- 日本円の直接入金はできないケースがほとんど
- 国内取引所でビットコイン等を購入 → 海外取引所へ送金するのが一般的
- 一部の取引所では、クレジットカードやP2P(個人間取引)で日本円→仮想通貨の購入も可能
ビットコインを購入する
入金が反映されたら、いよいよビットコインを購入します。
購入方法は主に2つあり、初心者か経験者かでおすすめの方法が異なります。
- 販売所(初心者向け)
- 取引所が提示した価格で簡単に買える仕組み。操作がわかりやすく、すぐ購入できる。
ただし、スプレッド(実質的な手数料)がやや割高になる点に注意。
- 取引所が提示した価格で簡単に買える仕組み。操作がわかりやすく、すぐ購入できる。
- 取引所(中上級者向け)
- 他のユーザーと直接取引。価格や数量を自分で決められ、手数料が安く済むのが特長。
ただし、売買板(注文一覧)を見てタイミングを判断する必要があるため、注文の仕方に少し慣れが必要。
- 他のユーザーと直接取引。価格や数量を自分で決められ、手数料が安く済むのが特長。
- 取引画面で「ビットコイン(BTC)」を選択
- 購入数量・価格などを入力
- 「購入」を確定すると、数秒でウォレットに反映されます
ビットコインを管理する
購入したビットコインは、まず取引所の「ウォレット(仮想通貨用の保管口座)」で管理されます。
短期で売買するならそのままでも問題ありませんが、長期保有やセキュリティを重視したい場合は、外部ウォレットへの移動が安心です。
- ハードウェアウォレット
→USBのような専用端末で、ネットから切り離して安全に保管できる。 - ソフトウェアウォレット
→スマホやPCのアプリで使えるウォレット。操作が簡単で初心者向き。
どちらの方法でも、保有資産の状況や価格変動はアプリやサイトから確認できます。
自分の投資スタイルに合わせて、管理方法を選びましょう。
ビットコインの購入で失敗しない取引所の選び方

ビットコインを安心して購入するには、取引所選びがとても重要です。
ここでは、取引所選びで押さえておきたいポイントを5つに分けて紹介します。
- 信頼性が高く評判の良い取引所を選ぶ
- ビットコイン購入時の手数料が低い取引所を選ぶ
- 現物取引専用か、レバレッジ対応かを見極めて選ぶ
- セキュリティ対策が充実している取引所を選ぶ
- 海外取引所を使う場合は出金ルールやサポート体制を確認する
それぞれ見ていきましょう。
信頼性が高く評判の良い取引所を選ぶ
ビットコインを安全に買うには、国内外を問わず、信頼性と実績のある取引所を選ぶことが重要です。
たとえば、以下のようなポイントを参考にすると安心です。
- 利用者数や取引量が多く、運営実績がある
- 金融ライセンスや監査体制、準備金証明(Proof of Reserves)が整っている
海外取引所でも、BybitやBitget、MEXCのようにグローバルで高い評価を得ているプラットフォームは多くあります。
日本語対応やサポート体制が充実している取引所を選べば、初心者でも安心して利用できます。
おすすめの記事:「【日本人向け】海外仮想通貨取引所おすすめランキング15選」
ビットコイン購入時の手数料が低い取引所を選ぶ
手数料は見えにくいコストですが、取引を重ねるほど差が出ます。
たとえば「取引所方式」ではメイカー・テイカーという仕組みがあり、メイカー(板に注文を出す側)の方が手数料が安くなる傾向があります。
一方「販売所方式」ではスプレッド(買値と売値の差)が実質的な手数料になります。
BybitやBitgetなどは手数料が安く、MEXCは一部無料のキャンペーンもあります。
なるべく取引コストを抑えたい方は、これらの点を事前に確認しましょう。
現物取引専用か、レバレッジ対応かを見極めて選ぶ
ビットコインを「現物で買って保有したい」のか、「短期売買で利益を狙いたい」のかによって、選ぶべき取引所は異なります。
現物取引だけが可能な取引所は操作がシンプルで初心者向きですが、レバレッジ(証拠金を使って取引量を増やす仕組み)や先物、コピートレードなどに対応している取引所は上級者にも向いています。
セキュリティ対策が充実している取引所を選ぶ
ビットコインのような仮想通貨の資産は、常にハッキングリスクと隣り合わせです。
以下のようなセキュリティ対策がある取引所を選びましょう。
- コールドウォレット(インターネットから切り離して保管する仕組み)で資産を守っている
- 2段階認証(パスワード+SMSやアプリのコードでログイン)に対応している
- マルチシグ(送金時に複数の認証が必要)など、不正送金を防ぐ仕組みがある
- ISMS認証など、第三者機関から安全性の認証を受けている
海外取引所を使う場合は出金ルールやサポート体制を確認する
海外取引所を利用する場合は、日本円を出金できないことが多く、国内取引所を経由する必要があります。
あらかじめ、どの通貨で出金できるかや、手数料・出金制限などのルールを確認しておきましょう。
また、いざというときにサポートが受けられるかも重要です。
日本語対応がある取引所や、チャット・メールでの問い合わせ窓口が整っているところを選ぶと安心です。
おすすめの記事:「日本語対応の海外仮想通貨取引所10選」
ビットコイン取引は危険?やめたほうがいいと言われる理由

ビットコインに興味はあるけれど、「危ない」「やめたほうがいい」といった声に不安を感じている方は少なくないでしょう。
実際、仮想通貨には他の投資商品にはない独特のリスクがあります。
ここでは、ビットコイン取引が危険だとされる代表的な理由を4つに分けて解説します。
- 半減期をきっかけに市場が荒れやすく、損失リスクが高まるから
- ハッキングや詐欺による被害リスクがあるから
- レバレッジ取引は理解不足のまま使うと大きな損失につながるから
- 税金や法律が複雑で、初心者には扱いづらいから
リスクの正体を知ることで、冷静に判断できるようになるでしょう。
半減期をきっかけに市場が荒れやすく、損失リスクが高まるから
ビットコインは約4年ごとに「半減期(はんげんき)」というイベントがあり、マイニング報酬が半分になります。
このタイミングは、価格が大きく動きやすいため、短期間で急騰・急落するケースが多く見られます。
特に初心者は、市場の盛り上がりに乗って高値で購入し、その後の暴落で損失を抱えるリスクが高くなります。
短期トレードではなく、長期視点や分散投資を意識することが大切です。
ハッキングや詐欺による被害リスクがあるから
仮想通貨はネット上で管理されるため、セキュリティの甘さを突いたハッキングや詐欺の被害が後を絶ちません。
実際に、世界中で大手取引所が資産流出の被害を受けた事例が数多く存在します。
とくに初心者は、次のようなリスクに巻き込まれやすいため注意が必要です。
- 取引所へのハッキングによる資産流出
- 偽サイト(フィッシング詐欺)へのログイン被害
- SNSやLINEなどを使った投資詐欺
- ウォレットのリカバリーフレーズ(復元用パスワード)を盗まれる
こうした被害を防ぐためには、2段階認証を設定する、信頼できる取引所を使う、リカバリーフレーズを誰にも教えないといった基本的な対策が不可欠です。
レバレッジ取引は理解不足のまま使うと大きな損失につながるから
レバレッジ取引は、少ない元手で大きな金額の売買ができる仕組みですが、損失も同じ倍率で拡大するため非常にリスクが高いです。
「現物取引」と「レバレッジ取引」の違いは、以下のとおりです。
現物取引 | レバレッジ取引 | |
---|---|---|
取引方法 | 自分の資金の範囲内で売買 | 証拠金を元に、資金の数倍で取引可能 |
損失の上限 | 自分が出した金額まで | 倍率によっては元本を超える損失の可能性がある |
向いている人 | 初心者・長期保有の人 | 中上級者・短期売買をしたい人 |
初心者はまず「現物取引」でビットコインを買い、慣れてからレバレッジを検討するのがおすすめです。
税金や法律が複雑で、初心者には扱いづらいから
ビットコインを売買して利益が出た場合、日本では「雑所得」として課税対象になります。
確定申告が必要になるほか、保有・送金・両替・ステーキングなどさまざまな行為が課税対象になる可能性があり、管理がとても複雑です。
- 利益が出た取引を正確に記録・計算するのが大変
- 仮想通貨同士の交換も課税対象になることがある
- 税率が高く(最大55%)、思わぬ納税額になることも
- 国ごとに制度が違い、情報が複雑で調べづらい
ビットコイン取引が向いている人

ここからは、ビットコイン取引に向いている人の特徴を3つ紹介します。
- 価格変動をチャンスと捉えて積極的に取引したい人
- 投資の経験があり、リスク管理ができる人
- 資金に余裕があり、長期的な視点で運用できる人
それぞれ見ていきましょう。
価格変動をチャンスと捉えて積極的に取引したい人
ビットコインは1日で数万円〜数十万円も値動きすることがある資産です。
このような激しい「価格変動(ボラティリティ)」をチャンスと捉え、利益を狙って積極的に取引できる人は向いています。
たとえば、短期売買(デイトレードやスイングトレード)に挑戦したい人は、相場の上下を活用して利益を出すことができます。
ただし、想定と逆の動きになったときは素早く損切り(損失を確定すること)できる判断力も求められます。
投資の経験があり、リスク管理ができる人
仮想通貨市場は24時間365日動き続けるため、思わぬタイミングで価格が大きく動くことがあります。
こうした市場においては、以下のようなリスク管理スキルが重要です。
- 損切りライン(ここまで下がったら損失を確定する基準)を決めておく
- 利確ルール(一定の利益が出たら売る判断基準)を守る
- ビットコインに「全額」ではなく、資産の一部だけを投資に使う
資金に余裕があり、長期的な視点で運用できる人
ビットコイン投資で失敗しやすいのが、「急な価格下落で生活資金まで失う」ケースです。
これを防ぐには、生活費とは別の余裕資金(=余剰資金)で投資することが重要です。
また、ビットコインは半減期や制度変更の影響で、数年単位で価格が大きく変動します。
そのため、長期で保有する覚悟がある人や、毎月少しずつ買う「積立投資(ドルコスト平均法)」ができる人は、リスクを抑えて運用しやすくなります。
ビットコイン取引が向いていない人

一方で、ビットコイン取引にあまり向いていないとされる人の特徴は、以下のとおりです。
- 短期的な価格変動に不安を感じやすい人
- 投資経験がほとんどなく、知識が不足している人
- 生活資金に余裕がない人
それぞれ見ていきましょう。
短期的な価格変動に不安を感じやすい人
ビットコインは1日で数%、ときには10%以上動くこともあります。
そうした価格の上下に一喜一憂してしまう人は、精神的な負担が大きく、冷静な判断ができなくなる可能性があります。
「今すぐ売った方がいいのでは?」「損しそうで怖い」と感じるタイプの方には、ビットコインよりも値動きの少ない資産の方が合っているでしょう。
投資経験がほとんどなく、知識が不足している人
仮想通貨は専門用語や独特の仕組みが多いため、基本的な投資知識がないと判断ミスをしやすくなります。
例えば、レバレッジ取引の仕組みや、ウォレット・鍵管理(財布の鍵のようなもの)の意味を知らずに取引すると、大きな損失や資産流出のリスクがあります。
以下のような方は、まず他の投資で基礎を学ぶのがおすすめです。
- 株式や投資信託などをまだやったことがない
- リスクとリターンの関係がよくわからない
- 仮想通貨の基本用語(ウォレット・手数料・板取引など)に不慣れ
生活資金に余裕がない人
生活費や急な出費に備えるお金を使ってビットコインを買うのは、非常にリスクが高い行為です。
価格が大きく下落した場合、必要なときにお金を引き出せず困る可能性があります。
投資はあくまで、余裕資金の範囲内で行うのが鉄則です。
とくに初心者は、「将来上がるはず」と安易に資金を投じる前に、生活とのバランスを慎重に見極めることが重要です。
ビットコインの税金・確定申告の基礎知識

ここでは、ビットコイン取引で利益が出た場合の税金や確定申告の基礎知識を紹介します。
- 課税対象と税率の基本
- 確定申告が必要になるケース
- 確定申告の手順と必要書類
それぞれ見ていきましょう。
課税対象と税率の基本
ビットコインを売却したり、商品購入に使って利益(=取得時より価格が上がっている状態)が出たりした場合、その差額は「雑所得」として課税対象になります。
課税される金額は、他の所得と合算して算出され、以下のような税率が適用されます。
- 所得税(国税):5%~45%(累進課税)
- 住民税(地方税):一律10%
確定申告が必要になるケース
ビットコインで利益が出ても、必ず確定申告が必要になるとは限りません。
以下のような条件に1つでも該当する場合、申告が必要です。
- 給与所得者で、仮想通貨による年間利益が20万円を超えている
- 医療費控除やふるさと納税など、他の控除や申告の理由がある
- 給与を2ヶ所以上から受け取っている
- 年間収入が2,000万円超
- 公的年金収入が400万円超、または雑所得が48万円超
税務署に無申告と判断されると、延滞税や加算税の対象になることもあるため、条件を満たす人は早めに対応しましょう。
確定申告の手順と必要書類
ビットコイン取引で利益が出た場合、以下の流れで申告を行います。
- 年間取引履歴を取得・集計
→取引所からダウンロードできる「年間取引報告書」などを使い、売買価格・手数料・利益額を整理します。 - 課税所得を計算
→「売却額 - 取得額 - 手数料」で、実際の利益(=課税対象額)を算出します。 - 申告書を作成・提出
→仮想通貨の利益は「雑所得」に記入します。紙の申告書またはe-Tax(国税庁サイト)から提出可能です。 - 必要書類の準備
→確定申告をスムーズに進めるために、以下の書類を事前にそろえておきましょう。- 確定申告書(AまたはB)
- 取引所の取引履歴や年間取引報告書
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 銀行口座情報(納税用)
- 源泉徴収票(給与所得者の場合)
- 医療費控除・保険料控除などの証明書(必要な人のみ)
- 納税
→計算結果に応じて、所得税・住民税を3月15日までに納めます。
ビットコインの価格を左右する最新ニュース

ビットコインの価格は、世界のニュースや経済情勢に大きく左右されます。
特に、政治や経済の不安定さが増すと、ビットコインが「新しい逃避先」として注目されることもあります。
ここでは、最近の価格変動に影響を与えている3つの主な話題を紹介します。
- トランプ政権の混乱でビットコインが「安全資産」として買われている
- 米中貿易摩擦と経済指標の不透明感がビットコイン価格を押し上げている
- ビットコインETFへの資金流入が価格上昇を後押し
それぞれ見ていきましょう。
トランプ政権の混乱でビットコインが「安全資産」として買われている
アメリカのトランプ政権が発表した新しい政策や、政治的な混乱が続くと、投資家はリスクを避けるため「安全資産」を探す傾向があります。
ビットコインは、これまで株式や債券と比べて価格変動が大きい「リスク資産」とされてきましたが、最近は「デジタルゴールド」と呼ばれ、金(ゴールド)のように資産を守る手段としても注目されているのです。
米中貿易摩擦と経済指標の不透明感がビットコイン価格を押し上げている
米国と中国の貿易摩擦が再び激しくなると、世界経済の先行きが不透明になり、投資家は不安を感じやすくなります。
このような状況では、ビットコインが「インフレや経済不安に強い資産」として買われることもあるでしょう。
また、米国の雇用統計やインフレ率などの経済指標が悪化すると、リスクを避ける資金がビットコインに流れ込むため、価格が上昇する傾向があります。
ビットコインETFへの資金流入が価格上昇を後押し
ビットコインETFとは、証券取引所に上場している投資信託で、ビットコインの価格に連動するように設計された金融商品です。
ETFが認可されると、一般の投資家や機関投資家が簡単にビットコインに投資できるようになり、市場に大きな資金が流れ込みます。
この流れがビットコイン価格を支え、安定した上昇を後押ししているのです。
ビットコインに関するよくある質問

最後に、ビットコインに関するよくある質問に回答します。
- 半減期とは?
- ビットコインキャッシュと何が違う?
- メルカリで売買できる?
それぞれ見ていきましょう。
半減期とは?
半減期とは、ビットコインのマイニング報酬(ブロック報酬)が半分になるイベントのことです。
約4年に一度発生し、新しく発行されるビットコインの量が減るため、供給が抑えられる仕組みになっています。
この仕組みにより、ビットコインはインフレを抑えながら価値を維持しようとしており、過去には半減期のあとに価格が大きく上昇した例もあります。
ビットコインキャッシュと何が違う?
ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の主な違いは、以下のとおりです。
比較項目 | ビットコイン(BTC) | ビットコインキャッシュ(BCH) |
---|---|---|
主な目的 | 資産として長期保有(デジタル金) | 日常の支払い・送金など、実用的な決済手段 |
処理できる取引量 | 少なめ(混雑しやすく送金に時間がかかることも) | 多め(多くの取引をまとめて処理できる) |
送金速度 | やや遅い | 速い |
手数料 | 高くなりやすい | 安め |
誕生の経緯 | 2009年に誕生 | 2017年にビットコインから分岐して誕生 |
「長期保有や資産価値を重視するならBTC」「送金や決済で使いたいならBCH」がざっくりした使い分けです。
メルカリで売買できる?
メルカリでは、ビットコインを商品として出品したり、購入したりすることは利用規約で禁止されています。
そのため、フリマ機能を使って仮想通貨を直接やり取りすることはできません。
このサービスでは、メルカリの売上金やメルペイ残高を使ってビットコインを買うことができ、売却時にはメルペイ残高として受け取れます。
まとめ
本記事では、ビットコインについて詳しく解説してきました。
それでは、この記事の要点を振り返ってみましょう。
- ビットコインとは、インターネット上で使える「デジタル通貨(仮想通貨)」の一つ
- 総発行量が決まっており、インフレに強い「デジタルゴールド」としての側面を持つ
- 過去の価格推移をみると、半減期やETFなどのニュースが大きく影響している
- おすすめの取引所は、【海外】Bybit/Bitget/MEXC、【国内】Coincheck/bitFlyer/bitbank
- 初心者は「信頼性」「手数料」「セキュリティ」で仮想通貨取引所を選ぶのが重要
- 確定申告が必要なケースや税率も事前に確認しておく必要あり
- ビットコイン投資に向いているのは「リスク管理ができる人」や「長期で運用できる人」
- 向いていないのは「短期の価格変動に不安を感じる人」や「生活資金に余裕がない人」
- ビットコインの価格はトランプ政権下の混乱、米中摩擦、ETFの動向など最新ニュースにも大きく影響される
本記事を参考に、取引の基礎からリスク管理までを理解したうえで、ビットコイン投資を始める第一歩を踏み出してみましょう。