「仮想通貨のマイニングとは?」
「マイニング報酬を受け取る方法は?」
「マイニングを行う手順は?」
このようにお考えではないでしょうか?
結論、仮想通貨のマイニングとは、データの検証や承認を行い、ブロックに保存するまでの作業のことです。
マイニングを行った報酬として、新たに発行された仮想通貨を獲得できるメリットがあります。
本記事では、
- マイニング報酬を受け取る4つの仕組み
- マイニングのやり方3選
- マイニングを行う4つの手順
- マイニングのメリット・デメリット
- マイニングで稼ぐためのコツ
- マイニング報酬にかかる税金ルール
など、マイニングについて網羅的に解説していきます。
記事の後半では、「マイニングが稼ぎにくい理由」や「マイニングの将来性」についても解説しています。
本記事を読むことで、マイニングの仕組みや始め方が明確になり、自分でも取り組めそうかどうか判断できるようになります。
ぜひ最後までお読みください。
仮想通貨のマイニングとは?

マイニング(採掘)は、取引データの検証・承認を行い、ブロックチェーンのブロックに保存するまでの一連の作業に対する対価として、新規で仮想通貨を獲得することです。
なお、マイニングに参加する人々は「マイナー」と呼ばれ、個人の参加も可能です。
現在では企業が参加するケースも増えており、マイニングの難易度は年々上がっています。
詳細記事:「ブロックチェーンとは?」
マイニング報酬を受け取る4つの仕組み

マイニング報酬を受け取る仕組みは以下の4つです。
- 条件を満たすナンス値(正解の数字)を探し出す
- ナンス値を使ってハッシュ値(暗号の答え)を生成する
- 見つけたナンス値とハッシュ値をブロックに記録して確定する
- マイニングの報酬として新規で発行された仮想通貨を受け取る
それぞれの仕組みを詳しく解説していきます。
条件を満たすナンス値(正解の数字)を探し出す
第三者によって行われた取引(トランザクション)に関するデータは、マイニング作業を行うマイナーの検証・承認を受けた後、ブロックチェーンに保存されます。
ただし、検証や承認を行うためには「ナンス値」を探し出さなければなりません。
ナンス値は「Number Used Once」を略した言葉で、一度だけ使われる使い捨ての数値を意味します。
ナンス値が正しい場合のみ、マイナーはトランザクションデータをブロックチェーンに保存でき、仮想通貨を受け取ることができます。
ナンス値を使ってハッシュ値(暗号の答え)を生成する
ハッシュ値とは、任意のデータをランダムな文字列に変換する「ハッシュ関数」によって算出された数値のことです。
なお、ハッシュ値の算出にはナンス値が必要となり、求めたナンス値を複雑な数式であるハッシュ関数に代入することで求められます。
またナンス値をハッシュ値に変換することを「ハッシュ化」とも呼び、より複雑な数値になることからデータの改ざん防止に役立っています。
見つけたナンス値とハッシュ値をブロックに記録して確定する
数式によって導きかれたナンス値とハッシュ値は、新しく生成されたブロック内に格納されます。
ブロックは鎖のような形で連鎖しており、新たなブロックが生成されるたび、既存のブロックとつながっていく仕組みです。
なお、マイナーによって新たに生成されたブロックには、1つ前にある既存ブロックのハッシュ値も一緒に保存されます。
そのため、途中でデータが改ざんされた場合、連鎖するブロック内のハッシュ値に整合性がなくなります。
数値を合わせるためには、全てのブロック内の数値を変更しなければなりません。
労力と時間が対価に見合わないことが多いため、改ざん防止に役立っています。
マイニングの報酬として新規で発行された仮想通貨を受け取る
マイナーは、数値の算出およびブロックへの保存が完了すると、作業の対価として新規に発行された仮想通貨を獲得できます。
ただ、マイニングによって仮想通貨の新規発行が続くほど希少価値は薄れ、価値を保つことができません。
そのため、マイニングによって得られる報酬が減少する「半減期」が設定されています。
半減期によって仮想通貨の報酬を制限し、流通量を調整することで貴重価値が保たれています。
ビットコインとマイニングの関連性

ビットコインとマイニングには、以下3つの関連性があります。
- ビットコインはマイニングの難易度が自動で調整される
- 半減期によってマイニング報酬が定期的に減っていく
- ビットコインには発行上限がありマイニングは無限には増えない
各項目の詳細を解説していきます。
ビットコインはマイニングの難易度が自動で調整される
ビットコインなどの有名かつ人気な仮想通貨は競争率が激しくなり、採掘難易度も上がります。
2025年5月時点でビットコインの価格は1,500万円を超えているため、通貨の価値に比例してマイニング報酬も高額です。
ただし、マイニングの報酬がもらえるのは最初にナンス値を導き出した1人だけです。
高額報酬の反面、マイニング報酬が獲得できる確率は低く、難易度は非常に高いといえます。
半減期によってマイニング報酬が定期的に減っていく
ビットコインは4年に1度「半減期」があります。
半減期とは、新規で発行されるビットコインの数が半分に減少するタイミングのことです。
なお、半減期に伴ってマイニング報酬で受け取れるビットコインも大幅に減少します。
最初は多額の報酬を獲得できた仮想通貨でも、半減期によって報酬は徐々に少なくなっていきます。
ビットコインには発行上限がありマイニングは無限には増えない
ビットコインの総数は、2140年までに2100万ビットコインまでと決まっています。
2100万ビットコインに到達すると、以降は新規に発行されることはありません。
つまり、発行の総数には上限があるため、マイニングが無限に行えるわけではありません。
上限があることでビットコインの価値が保たれ、また上限前にマイニングを行おうとするマイナーの増加によって、競争率も年々増加しています。
マイニングのやり方3選

マイニングのやり方は以下の3つです。
- ソロマイニング
- プールマイニング
- クラウドマイニング
各マイニングの詳しいやり方について解説していきます。
ソロマイニング
ソロマイニングは、個人でマイニングする方法です。
マイニングに成功すれば個人で報酬を受け取れますが、有名な仮想通貨では競争率が高く、個人で機材を揃える必要があります。
マイニングには高性能な機材が必要なうえ、稼働時間や運用にかかるコストを考慮すると、ビットコインを個人でマイニングすることは現実的ではありません。
ただ、草コインのような知名度や時価総額が低いコインであれば、マイニングの競争率を下げることができます。
確実にマイニング報酬を受け取るためには、草コインに注目してみるのも一つの手段です。
一方で、発行枚数が少なく、将来的な値上がりが期待されるアルトコインも投資対象として注目されています。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
おすすめの記事:「アルトコインおすすめ20選」
プールマイニング
プールマイニングは、複数のマイナーが協力してマイニングを行う方法です。
ソロマイニングは個人の計算能力次第ですが、複数のマイナーが協力する場合は全体の計算能力が向上するため、マイニング成功率が上がります。
なお、報酬についてはマイナーの計算能力によって分配される仕組みです。
個人の貢献度が高い場合でも報酬は分配されるため、多額の報酬は得られにくい点はデメリットです。
クラウドマイニング
クラウドマイニングは、マイニングを行っている企業に出資し、配当としてマイニング報酬を受け取る方法です。
マイニング企業へ投資するため、機材やコストを考慮しなくて良いメリットがあります。
専門知識がなく、運用コストを考えずにマイニング報酬を受け取れるのは、クラウドマイニングならではです。
ただし、企業の見極めには最新の注意を払う必要があります。
実績によって受け取れるマイニング報酬が減少したり、倒産してしまうとそもそも報酬が受け取れないリスクもあります。
マイニングを行う4つの手順

マイニングを行う手順は以下のとおりです。
- マイニングに使用するPCを準備する
- ウォレットと取引所のアカウントを作成する
- マイニングに使うソフトをインストールしてウォレットと紐づける
- マイニングを開始する
各手順の詳細を解説していきます。
マイニングに使用するPCを準備する
マイニングは、家庭用のパソコンではスペック不足です。
そのため、高性能なGPU(画像処理性能)やASICと呼ばれるマイニング専用の機材が必要です。
特にASICは機材費が高いものの消費電力が抑えられる大きなメリットがあります。
マイニングを長期的に行う方にとって電気代は利益を圧迫する経費となるため、マイニング報酬を確保したい場合は消費電力にも注目する必要があります。
ウォレットと取引所のアカウントを作成する
ウォレットとは、マイニングによって取得した仮想通貨を保存・送金・受取のためのツールです。
初心者の場合は、「MetaMask」の利用をおすすめします。
また、取引所については日本語対応が可能な取引所を選ぶとアカウント作成がスムーズです。
日本語のサポートが可能な仮想通貨取引所を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
詳細記事:日本語対応の仮想通貨取引所10選
マイニングに使うソフトをインストールしてウォレットと紐づける
マイニングソフトは、データ検証や新たなブロック生成などのマイニング作業に使われるソフトのことです。
ウォレットとマイニングソフトを紐づけることで、報酬で受け取ったビットコインは自動でウォレットに送金されます。
そのため、ウォレットアドレスの入力ミスによる誤送金を防止でき、セキュリティの確保が可能です。
なお、代表的なマイニングソフトは「CGMiner」や「EasyMiner」などが挙げられます。
マイニングを開始する
設備環境が整い次第、マイニングソフトを起動してマイニング作業を始めます。
マイニングソフトを稼働させることで、パソコンが自動的に取引データの検証作業を行ってくれます。
マイニング作業においては手動で操作する項目はほとんどなく、稼働状況をモニターで確認する程度です。
ただし、作業が途中で止まってしまう場合があるため、定期的な確認は必要です。
マイニングのメリット

マイニングによるメリットは以下の3つです。
- 元手がなくても仮想通貨が獲得できる
- 収益を自動化できる
- 長期的に資産を積み上げることが可能
各メリットについて詳しく解説します。
元手がなくても仮想通貨が獲得できる
マイニングを行うことで、元手を使わずに仮想通貨が獲得できます。
本来、仮想通貨を入手するには、手元のお金を使って仮想通貨を購入する必要があります。
ただし、マイニングに成功した場合は、報酬として新規発行された仮想通貨を受け取れるため、別途購入する必要はありません。
なお、マイニングには作業環境の構築が必要ですが、成功すれば多くの報酬を受け取れる可能性が高いため、運用コストを上回る収益が期待できます。
収益を自動化できる
マイニング作業の最中は、別途手動で操作する必要はほとんどありません。
プログラムに従い自動的で作業が進むため、マイニングに成功した場合は収益を自動化できます。
ただし、作業の途中で動作が止まってしまう場合もあるため、正常に動作しているかどうかは定期的に確認しましょう。
長期的に資産を積み上げることが可能
マイニングは、取引データの検証作業を行い、その対価としてビットコインを少しずつ獲得する仕組みです。
そのため、マイニングを長期的に行うことで、積立投資と同じように資産の積立が可能です。
特にビットコインなどの有名な仮想通貨は、2023年5月時点では300万円程度でしたが、2025年5月では1500万円を超えています。
2年間で5倍の上昇が見られているため、長期で保有ができれば大きなリターンが期待できます。
マイニングのデメリット

マイニングのデメリットは以下のとおりです。
- 消費電力が多く、電気代の負担が大きい
- 有名な仮想通貨ののマイニングには高額機材が必要
- 仮想通貨の価格変動で収益が不安定になる
各デメリットの詳細を解説していきます。
消費電力が多く、電気代の負担が大きい
マイニングを行うには、機材を稼働させるための電気代を考慮しなければなりません。
マイニングに用いるパソコンは基本的に24時間休まず稼働するため、消費電力が多く、電気代の負担がかかります。
経費を上回る報酬を受け取れれば問題はありませんが、電気代が高いと薄利になってしまうため注意が必要です。
電気代を抑えるには、まず現状の電気代を把握し、より低価格な電力会社や契約プランに乗り換える方法が有効です。
有名な仮想通貨のマイニングには高額機材が必要
個人でマイニングを行う場合、大規模でマイニングを行っている企業も相手になります。
特に知名度があり高い報酬が期待できる仮想通貨には、企業は多額の費用を投下して高性能の機材を使います。
個人のマイナーが企業と張り合うためには、必然的に高性能の機材が必要です。
また、個人が必要経費として費用を投下したとしても、必ずしもマイニングに成功するとは限りません。
よって、個人が高額な機材を購入して収益化を目指す場合、初期投資を回収できないリスクが伴います。
マイニングを行う前に、機材費や電気料金を計算して確保できる収益のシミュレーションを行い、投資金額が回収できるかを確認しましょう。
仮想通貨の価格変動で収益が不安定になる
仮想通貨の価値は、世界経済など様々な要因によって変動します。
価値が一定ではないため、マイニングに成功したとしても暴落のリスクがあり、最終的に赤字になることがあります。
知名度の低い草コイン(アルトコイン)は、マイニングの成功率は上がるものの利益の確保が難しい点がデメリットです。
一方、有名な仮想通貨は利益の確保がしやすい分、競争率が高くなります。
競争率が高い仮想通貨の場合は、企業に投資するクラウドマイニングを選択するなど、成功率によってマイニング方法を変更することがおすすめです。
マイニングは儲からない?稼ぎにくい理由

マイニングは難易度が高く、儲からないという声もあります。
結論、マイナーの増加や物価高騰による経費の上昇の観点から、以前よりも稼ぎにくくなっているといえます。
マイニングが稼ぎにくい理由は以下のとおりです。
- 半減期の影響により報酬が減る
- 参加者が増えてマイニングの競争が激化している
- 物価高騰により電気代が上がっている
各理由について深堀りしていきます。
半減期の影響により報酬が減る
仮想通貨には、通貨の価値を維持するための「半減期」が存在します。
マイニング報酬によってマイナーが無限に仮想通貨を受け取れる状態では、世の中に仮想通貨が溢れ、希少価値はなくなるでしょう。
そのため、仮想通貨の価値を担保するために、半減期によってマイニング報酬を引き下げています。
マイナーにとっては、マイニングに成功した際の報酬が減額してしまうため、稼ぎが減ってしまう大きな要因となります。
参加者が増えてマイニングの競争が激化している
マイニングは、個人のマイナーが大幅に増加したことでマイニング難度が上昇しました。
前述のとおり、マイニングはナンス値を導き出した1人のみが成功し、報酬を受け取れる仕組みです。
そのため、マイナーのが増えれば増えるほど倍率は上がり、報酬を受け取ることは難しくなります。
また、2020年頃よりマイニング専門の企業が増加したこともあってさらに難度が上昇し、1人あたりのマイニング成功率は低下しています。
物価高騰により電気代が上がっている
現代では世界的なインフレにより、電気代の高騰が続いています。
マイニングでは24時間パソコンを稼働させるため、電気代が経費としてかかります。
マイニング報酬の利益を少しでも多く獲得するためには、可能な限り経費を抑えることが得策です。
ただし、電気代が高騰してしまうと経費も上昇してしまうため、利益を圧迫してしまいます。
ただでさえマイニングの難易度が上がっているうえ、経費も上昇している観点から、稼ぎにくいといわれています。
マイニングで稼ぐためのコツ

マイニングで稼ぐためのコツは以下のとおりです。
- 収益の見込みを把握する
- 電気代をおさえてコストを減らす工夫をする
- 仮想通貨に合ったハードウェアを選択する
各項目について詳しく解説します。
収益の見込みを把握する
マイニングを行う前に、機材の準備費や電気料金を計算して収益シミュレーションを行いましょう。
確保できる利益がどれほどか把握できない状態でマイニングすることは、おすすめできません。
マイニングは必ず報酬が受け取れるものではないため、選んだ通貨によっては赤字の連続や、収益化ができずに辞めてしまう可能性があります。
マイニングに適した通貨なのか、投資した費用を回収できるのかを判断するためにも、シミュレーションは必ず行いましょう。
電気代をおさえてコストを減らす工夫をする
マイニングの作業は、パソコンが1日中稼働している状態のため、電気代がかかってしまいます。
そのため、電気代の見直しは経費削減に大きく役立ちます。
利益を確保するためにも、現在契約中の料金プランの見直しや電力会社の変更など、電気代を下げるための工夫が必要です。
まずは現段階でどれほどの電気代がかかっているのかを把握するところから始めてみましょう。
仮想通貨に合ったハードウェアを選択する
使用するハードウェアのスペックは、マイニングの成功率を大きく左右します。
有名かつ競争率が高い仮想通貨のマイニングに、スペック不足のパソコンを使用していては、収益化できないでしょう。
競争率が高い仮想通貨のマイニングには、高額のGPU(Graphics Process Unit)が必要です。
GPUは画像出力を得意とする装置で、複数の計算を同時に行える「並列処理」に特化しています。
マイニングは、膨大な数の計算を高速で処理する必要があるため、高性能のGPUが適しています。
マイニングによって収益化できる見込みのある場合、初期投資を行って高スペックのハードウェアを用意しましょう。
マイニングの将来性

マイニングの将来性については、以下の2点が特に注目されています。
- 現物ETF承認による市場拡大
- 現在では個人マイナーでは報酬を受取ることが困難
各ポイントについて詳しく解説します。
現物ETF承認による市場拡大
2024年1月、アメリカ証券取引委員会(SEC)がビットコインの現物ETFを承認しました。
ETFの承認は、ビットコインが投資対象として安全かつ適正であると認められたことと同じです。
そのため、新たな投資家の参入が今後も大幅に増えていくことが予想されています。
また投資家の参入によって資金流入が増え、仮想通貨の市場も拡大していくことも期待されています。
詳細記事:「ビットコインETFとは?」
現在では個人マイナーでは報酬を受取ることが困難
マイニング参加者が大幅に増えたことにより、競争率が加速しているのが現状です。
また、個人だけでなくマイニングに多くの資金を投下できる企業もマイニング事業を始めており、個人マイナーが報酬を得ることは難しくなりました。
今後もマイニング参加者は増えることが予想されているため、競争率が激化することは避けられない状況です。
なお、近年では、マイニング以外にも「ステーキング」という形で仮想通貨を増やす方法も注目されています。
マイニングよりも初期コストが少なく始められる点が特徴です。
気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
おすすめの記事:「仮想通貨ステーキング取引所ランキング5選」
マイニング報酬にかかる税金ルール

マイニング報酬にかかる税金ルールは以下の3つです。
- 得た利益は確定申告の対象
- 課税されるタイミング
- マイニングで計上できる経費一覧
各ルールの詳細を解説していきます。
得た利益は確定申告の対象
マイニングで得た所得金額が20万円を超える場合は、確定申告を行う必要があります。
なお、所得金額は以下の式から算出可能です。
- 所得額 = 収入金額 - 必要経費
総収入から電気代などの経費を引いた金額が所得となるため、毎月の所得額は計算しておくと良いでしょう。
課税されるタイミング
マイニングによって課税されるのは以下のタイミングです。
- マイニングで仮想通貨(暗号資産)を得たとき
- マイニングで得た仮想通貨(暗号資産)を売却・使用して利益が出たとき
基本的には仮想通貨を獲得したり、売却益が出た際に課税されます。
課税のタイミングに関する認識を誤ると正しい納税ができないため、注意してください。
マイニングで計上できる経費一覧
経費に計上できる主な項目は以下のとおりです。
- 電気代
- 機材費用
- 取引手数料 など
マイニングを行うために準備した機材費用はもちろん、稼働にかかる電気代も経費計上できます。
また、仮想通貨の送金にかかった手数料や、取引所の利用にかかる手数料も同じく経費計上可能です。
おすすめの記事:「ビットコインの税金はいくらから申告?」
マイニングに関するよくある質問

マイニングに関するよくある質問は以下のとおりです。
- 初期費用はどのくらい?
- 個人のPCでマイニングは可能?
- どのくらい稼げる?
- ビットコインのマイニングはいつまでできる?
各質問に対する解説を進めていきます。
まとめ
本記事ではマイニングについて解説してきました。
それでは、この記事の要点を振り返ってみましょう。
- マイニングは、取引データを検証・承認し、ブロックに保存する一連の作業に対する報酬のこと
- マイニング報酬を受け取るには、ナンス値の算出が必要
- ビットコインなどの有名な仮想通貨はマイニングの難易度が高い
- マイニングのやり方として「ソロマイニング」「プールマイニング」「クラウドマイニング」の3つが挙げられる
- マイニングは仮想通貨を購入することなく手に入れることができる
- マイニングは消費電力が大きいため経費を圧迫するデメリットもある
- 個人のマイナーに加えて企業も参入しており、マイニングの競争率が激化している
- 利益の確保には、経費を考えた収益シミュレーションを事前に行うべき
- ビットコインのETF承認により市場は今後も拡大していく
- マイニングでは所得が20万円を超えると確定申告の必要がある
本記事を参考にマイニングを実践し、新規で仮想通貨を獲得して資産を増やしましょう。
おすすめの記事:「ビットコインの始め方」