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仮想通貨(暗号資産)CFDとは?特徴・向いている人・人気業者など

仮想通貨(暗号資産)CFDとは?特徴・向いている人・人気業者など

仮想通貨(暗号資産)CFDって、現物やFXとどう違うの?
少額から始められて、リスクも抑えやすい取引方法を探している
仮想通貨の下落相場でも利益を出す手段が知りたい

このようにお考えではないでしょうか?

結論から言うと、仮想通貨(暗号資産)CFDとは、現物を保有せず価格差だけで利益を狙える金融商品です。

下落相場でも「売り」から入れるのが大きな特徴で、資金効率や取引の自由度に優れています。

本記事では、以下のような内容を網羅的に解説します。

  • 仮想通貨CFDの仕組みや、現物・FXとの違い
  • CFDに向いている人・向いてない人の特徴
  • 国内で取引できる人気業者とおすすめ銘柄
  • 仮想通貨CFDの始め方

記事後半では、仮想通貨CFDの税金・確定申告についてや利益を出すためのコツも紹介しています。

この記事を読むことで、「仮想通貨CFDとは何か」がしっかり理解でき、初心者でも安心して取引を始める準備が整うでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

仮想通貨(暗号資産)CFDとは?

仮想通貨(暗号資産)CFDとは?

仮想通貨(暗号資産)CFDとは、ビットコインやイーサリアムなどのさまざまな仮想通貨の価格が「上がるか下がるか」を予想して、利益を狙う投資方法です

「CFD」は“差金決済取引”と呼ばれ、実際に仮想通貨を買ったり持ったりせずに、価格の差だけで売買します。

たとえば、安いときに買って高く売るのはもちろん、価格が下がるときに「売り」から入って利益を出すことも可能です。

現物取引との違い

仮想通貨CFDと現物取引は、どちらも仮想通貨を対象とした投資方法ですが、仕組みリスク資金効率の面で大きな違いがあります。

以下の表に主要なポイントをまとめました。

比較項目仮想通貨CFD現物取引
取引の相手金融機関(証券会社など)投資家同士(取引所を介して)
現物の保有保有しない(価格差のみ決済)実際に仮想通貨を保有
コスト主にスプレッド(手数料無料が多い)取引手数料・出金手数料などが発生
売買の始め方証拠金を預けてポジションを持つ資金を入金して仮想通貨を購入
レバレッジ最大2倍(証拠金取引)
※証拠金取引とは、あらかじめ決められた一定の資金(証拠金)を預けることで、預けた金額以上の取引ができる仕組みです。
なし(全額自己資金)
取引時間24時間365日取引所の運営時間に依存(多くは24時間)

仮想通貨CFDは少ない資金でも取引を始められる一方、実際に仮想通貨を保有しないため、長期保有やブロックチェーン利用が目的の方には不向きです。

逆に、短期売買や値動きの差益を狙いたい場合に適しています。

仮想通貨FXとの違い

仮想通貨CFDと仮想通貨FXはどちらも証拠金取引で、よく似た仕組みに見えますが、対象商品取扱いの幅に違いがあります。

以下の表で主な違いを比較してみましょう。

比較項目仮想通貨CFD仮想通貨FX
投資対象仮想通貨と法定通貨のペアなど主に仮想通貨と法定通貨のペア
レバレッジ最大2倍(国内業者の場合)最大2倍(国内業者の場合)
取引時間24時間365日24時間365日
課税方法雑所得(総合課税)雑所得(総合課税)
その他取扱商品が多様(株価指数なども可)基本的に仮想通貨ペアのみ

CFDは仮想通貨だけでなく、株価指数や金・原油などのCFD商品も扱えるため、幅広い投資戦略を組みたい人に向いています

一方で、仮想通貨FXは対象がシンプルなので、仮想通貨に特化した取引をしたい人には使いやすい選択肢です。

仮想通貨CFDの特徴

仮想通貨CFDの特徴

ここからは、仮想通貨CFDの代表的な3つの特徴を詳しく解説します。

  • 現物を保有せず価格差で利益を狙う「差金決済取引」
  • 上下どちらの値動きでも取引できる「買い・売り両建て」
  • レバレッジ取引により少額からの資金効率を高められる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

現物を保有せず価格差で利益を狙う「差金決済取引」

仮想通貨CFDは、実際に仮想通貨そのものを購入・保有するのではなく、売買によって生じた価格差を利益または損失として受け取る取引(差金決済取引)です。

現物の受け渡しは一切なく、ポジションを建てたあとに反対売買(買い→売り、売り→買い)を行い、その差額のみを決済します。

これにより、ウォレットの管理やハッキングリスクといった現物保有に伴う課題を避けながら、相場変動のチャンスだけを活用できます。

上下どちらの値動きでも取引できる「買い・売り両建て」

仮想通貨CFDでは、相場が上がるときだけでなく、下がるときにも利益を狙えます。

買い(ロング)ポジションはもちろん、売り(ショート)から取引を始めることが可能なため、相場が下落している局面でもチャンスがあります

これにより、一方向の値上がりに頼らずに取引戦略を柔軟に立てられるのが魅力です。

相場のトレンドを見極めながら、上昇・下降いずれの局面にも対応できるのがCFDの大きな強みといえるでしょう。

レバレッジ取引により少額からの資金効率を高められる

CFD取引では「証拠金」を預けることで、手元資金よりも大きな金額の取引が可能になります。(これをレバレッジ取引と呼びます。)

日本国内の仮想通貨CFDでは、金融庁の規制により最大2倍のレバレッジが認められており、たとえば10万円の証拠金で20万円分の取引が可能です。

レバレッジを活用すれば資金効率が高まり、大きな利益を狙える一方で、損失も同様に拡大するリスクがあるため、慎重なリスク管理が欠かせません。

仮想通貨CFDが向いている人・向いていない人

仮想通貨CFDが向いている人・向いていない人

仮想通貨CFDは便利な取引方法ですが、すべての人に適しているわけではありません

以下の表で、自分がどちらに当てはまるかをチェックしてみましょう。

向いている人・短期的な値動きで利益を狙いたい人
・下落相場でも収益機会を探したい人
・仮想通貨を保有せずに売買したい人
・レバレッジを活用して効率よく取引したい人
向いていない人・現物の仮想通貨を長期で保有したい人
・ボラティリティに不安を感じる人
・投資経験がほとんどない初心者
・損失リスクを最小限に抑えたい人

仮想通貨CFDは、柔軟な取引が可能で資金効率も高い反面、価格変動が大きくリスクも伴います。

自分の投資スタイルやリスク許容度を見極めたうえで、適切な判断を下すことが大切です。

向いているタイプに当てはまる場合でも、最初は少額から慎重に始めるのが安心です。

仮想通貨CFDを取引するならココ!国内の人気業者を紹介

仮想通貨CFDを取引するならココ!国内の人気業者を紹介

仮想通貨CFDを始めるなら、取扱銘柄や取引ツール、サポート体制など、自分に合った業者を選ぶことが大切です。

ここでは、国内で人気の主要5社について、サービスの特徴を比較しながらご紹介します。

  • GMOクリック証券
  • IG証券
  • DMM CFD(DMM.com証券)
  • 楽天CFD(楽天証券)
  • サクソバンク証券

それぞれ見ていきましょう。

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GMOクリック証券

GMOクリック証券
取扱仮想通貨銘柄数5銘柄(BTC、ETH、XRP、BCH、LTC)
※CFD全体は150銘柄以上
最小取引単位0.1枚(例:ビットコインなら0.1BTC相当から取引可能。
レバレッジ最大2倍(国内の規制範囲内)
取引手数料無料
スプレッド変動制。ビットコインCFDは平均約400円/1BTC(相場状況で変動)
取引ツール・PC専用「はっちゅう君CFD」
→スピード注文や多機能チャート、リアルタイム約定通知が可能な高機能ツール

・スマホアプリ「GMOクリックCFD」
→チャート分析、スピード注文、経済指標アラート、デモ取引対応

・高機能チャート「プラチナチャート」
→最大16分割のチャート表示や多彩なテクニカル指標対応のPC向け分析ツール
取引時間24時間365日
サポート体制・電話サポート:平日8:00~17:00(フリーダイヤル・携帯専用番号あり)
・メール問い合わせ:24時間365日受付、通常1営業日以内に返信
・会員専用ページからも問い合わせ可能

GMOクリック証券は、日本語に最適化された画面設計と丁寧なサポートで、初心者でも安心して使えるCFD業者です。

仮想通貨以外にも株価指数や商品など幅広い銘柄に対応し、ツールも「はっちゅう君CFD」や「プラチナチャート」など高機能。

短期売買にも適した環境が整っており、コスト面でもスプレッドが比較的狭く、取引手数料も無料です。

国内の大手ネット証券ならではの信頼性と安定した取引環境も魅力です。

IG証券

IG証券
取扱仮想通貨銘柄数10銘柄(BTC、ETH、XRP、BCH、LTCなど)
※CFD全体は約17,000銘柄
最小取引単位0.01ロット(例:ビットコインなら0.01BTC相当から取引可能)
レバレッジ最大2倍(国内規制範囲内)
取引手数料無料(スプレッドのみがコスト)
スプレッド変動制。ビットコインCFDは平均約80~150円/1BTC(相場状況で変動)
取引ツール・PCブラウザ版「オールインワン取引ツール」
→17,000銘柄に対応、カスタマイズ可能なレイアウト、チャート上から直接注文

・スマホアプリ「IG Trading」
→PC版と同等機能、アラート・チャート分析・スピード注文に対応

・ProRealTimeチャート
→自動売買や高度なテクニカル分析が可能なプロ仕様チャート(条件付き無料)
取引時間24時間365日
サポート体制・電話・メール・オンラインチャット
→平日9:00~18:00で専門スタッフが対応

・学習コンテンツやFAQも充実

IG証券は、世界中の投資家から信頼されているCFD大手です。

取扱銘柄が非常に多く、仮想通貨に加えて株価指数や商品など、幅広い資産に対応しています。

PC・スマホ・タブレットのどれでも、同じアカウントでスムーズに取引できるのも魅力。

高度なチャート分析機能も備えており、本格的なトレードに挑戦したい方にも向いています。

学習コンテンツやサポート体制も整っており、初心者から上級者まで幅広く対応しています。

※IG証券が「ロット」を使うのは、世界中のCFD業者で使われている国際的な取引単位だからです。
他の国内業者は「枚」や「BTC」など日本独自の表記ですが、IG証券はグローバル仕様をそのまま採用しています。
「0.01ロット=0.01BTC」と覚えればOKです。

DMM CFD(DMM.com証券)

DMM CFD(DMM.com証券)
取扱仮想通貨銘柄数5銘柄(BTC、ETH、XRP、BCH、LTC)
※CFD全体は22銘柄
最小取引単位0.1枚(例:ビットコインなら0.1BTC相当から取引可能)
レバレッジ最大2倍(国内規制範囲内)
取引手数料 無料
スプレッド変動制。ビットコインCFDは平均約400円/1BTC(相場状況で変動)
取引ツール・アプリ・PC取引ツール「DMMCFD PLUS」
・PC取引ツール「DMMCFD STANDARD」
取引時間24時間365日
サポート体制・電話・メールサポート(平日9:00~17:00)
・LINEサポート

DMM CFDは、直感的でわかりやすい画面設計が特徴で、はじめての方でもスムーズに操作できます。

スマホアプリの完成度が高く、外出先でも快適に取引できる点が好評です。

サポート面では、電話・メールに加えてLINEでの対応も可能で、気軽に相談できる体制が整っています。

取扱銘柄は必要なものに絞られている分、迷わず始められるのもメリット。

0.1枚から取引できるため、少額から試したい人にもおすすめです。

楽天CFD(楽天証券)

楽天CFD(楽天証券)
取扱仮想通貨銘柄数5銘柄(BTC、ETH、XRP、BCH、LTC)
※CFD全体は100銘柄以上
最小取引単位0.1枚(例:ビットコインなら0.1BTC相当から取引可能)
レバレッジ最大2倍(国内規制範囲内)
取引手数料無料
スプレッド変動制。ビットコインCFDは平均約400円/1BTC(相場状況で変動)
取引ツール・アプリ・PC用「マーケットスピードII」
→高機能で日本株・米国株・CFDを一括管理

・スマホアプリ「iSPEED」
→直感的な操作、スピード注文やチャート分析が可能
取引時間24時間365日
サポート体制・電話サポート:平日8:00~18:00
・メールサポート:24時間受付
・楽天証券カスタマーサービス

楽天CFDは、楽天証券のサービスと連携して使えるのが大きな強みです。

株や投資信託など、他の商品とまとめて管理できるので、すでに楽天証券を使っている人にはとても便利です。

ツール面では、「マーケットスピードII」や「iSPEED」など、株式投資で定評のあるアプリをCFDでも使えます

初心者向けのサポート体制も整っており、口座開設や操作に不安がある人でも安心してスタートできます。

サクソバンク証券

サクソバンク証券
取扱仮想通貨銘柄数5銘柄(BTC、ETH、XRP、BCH、LTC)
※CFD全体は約9,000銘柄
最小取引単位0.1枚(例:ビットコインなら0.1BTC相当から取引可能)
レバレッジ最大2倍(国内規制範囲内)
取引手数料無料(スプレッドのみがコスト)
スプレッド変動制。ビットコインCFDは平均約400円/1BTC(相場状況で変動)
取引ツール・アプリ・「SaxoTraderGO」
→PC・スマホ・タブレット対応の高機能プラットフォーム、チャート分析・リスク管理も充実

・TradingView連携
→外部ツールと連携し、さらに高度な分析が可能
取引時間24時間365日
サポート体制・電話・メールサポート:平日9:00~17:00
・専任担当者による英語サポート
・FAQやオンラインマニュアルも充実

サクソバンク証券は、専門性の高い取引環境が整っており、CFDだけでなく外国株やETF、債券など多彩な資産を1つの口座で取引できます

特に「SaxoTraderGO」やTradingViewとの連携により、プロ仕様の分析や操作が可能です。

多言語に対応したサポート専任スタッフのフォローもあるため、海外投資や本格的な分散投資をしたい方にとって頼もしい選択肢といえるでしょう。

なお、仮想通貨CFDは主に国内業者を通じて取引されますが、現物取引やステーキングなどを行う際は、海外取引所を検討する人も少なくありません。

日本人に使いやすい海外取引所を知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

おすすめの記事:「【日本人向け】海外仮想通貨取引所おすすめランキング15選

仮想通貨CFDで取引できるおすすめ銘柄一覧

仮想通貨CFDで取引できるおすすめ銘柄一覧

ここでは、仮想通貨CFDで取引できるおすすめ銘柄を、以下の3つ紹介します。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ソラナ(SOL)

それぞれ見ていきましょう。

ビットコイン(BTC)|約1,511万円(2025年6月1日時点)

ビットコインは、仮想通貨の中で最も有名で、取引量もトップクラスの銘柄です。

価格の変動が大きいため、うまくタイミングをつかめば利益を狙いやすいのが魅力の一つ。

世界中のニュースや景気の動きに影響されやすく、相場全体の「リーダー」ともいえる存在です。

CFDでは、売りから入ることもできるので、下落局面でも利益チャンスがあります。

また、対応している業者が多く、注文が通りやすいため、初めての仮想通貨取引にもおすすめです。

おすすめの記事:「ビットコインの始め方

イーサリアム(ETH)|約36.5万円(2025年6月1日時点)

イーサリアムは、ただの仮想通貨ではなく、さまざまなアプリや仕組みを動かす「土台」となる技術を持っています

NFTやブロックチェーンゲームなど、近年話題のサービスに広く使われており、今後の成長にも期待が集まっています。

価格はビットコインより手頃で、長く保有したい人や、将来性を重視する人におすすめです。

アップグレードの頻度も高く、技術革新が続いているため、中長期の運用にも向いています。

ソラナ(SOL)約2.6万円(2025年6月1日時点)

ソラナは、「速くて安い」ことが強みの新しいタイプの仮想通貨です。

1秒間にたくさんの取引をこなせる性能があり、手数料もほとんどかかりません。

ゲームやNFTの世界でも注目されており、利用の場がどんどん広がっています。

値動きが大きめなので、短期間で利益を狙いたい人に向いています

今後はETFの登場やネットワーク強化も期待されており、成長性を重視する投資家にも人気です。

仮想通貨CFDの始め方

仮想通貨CFDの始め方

仮想通貨CFDは、専門的に見えても、基本的なステップを踏めば誰でも始められます。

以下の4つの手順を順番に進めていけば、初めての方でもスムーズに取引をスタートできます。

  • STEP1:取引口座を開設する
  • STEP2:取引資金を入金する
  • STEP3:仮想通貨を選んで注文を出す
  • STEP4:決済して損益を確定する

それぞれ見ていきましょう。

STEP

取引口座を開設する

まずは、仮想通貨CFDを取り扱っている証券会社やCFD業者で、専用の取引口座を作成します。

手続きはオンラインで完結できることが多く、一般的には以下の流れで進みます。

口座開設の基本ステップ
  1. 公式サイトから申込フォームにアクセス
  2. 氏名・住所・勤務先などの基本情報を入力
  3. マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類をアップロード
  4. 審査通過後、口座開設完了の通知が届く

最短で当日~翌営業日には取引が可能になる場合もあります。

口座開設は無料で、複数の業者を比較して選ぶのもおすすめです。

STEP

取引資金を入金する

口座が開設できたら、次に取引資金を入金します。

多くの業者では、以下のような入金方法が用意されています。

主な入金方法
  • 銀行振込:一般的な方法。反映には数時間~翌営業日程度かかる場合あり。
  • クイック入金:対応銀行からなら即時反映され、手数料無料のケースも多い。

入金後はすぐに取引が可能となるため、事前に対応銀行や入金時間帯を確認しておくと安心です。

STEP

仮想通貨を選んで注文を出す

次に、取引画面で銘柄を選んで注文を出します。

はじめての方は、「ビットコイン(BTC)」や「イーサリアム(ETH)」など、取引量が多く値動きが比較的安定している銘柄を選ぶのがおすすめです。

注文時には、いくつかの項目を設定します。

どれも画面上で選択・入力できるようになっており、シンプルな設計の取引ツールなら迷うことなく進められます。

主な設定項目の例
  • 売買区分:「買い」または「売り」を選択(相場の上昇・下落どちらでも取引可能)
  • 注文数量:例)0.1BTC など、取引したい量を指定
  • レバレッジ倍率:最大2倍(国内では規制により上限あり)
  • 注文方法
    成行注文:その時の価格ですぐに約定
    指値注文:指定した価格に達したら取引を実行

設定が完了したら、注文ボタンを押せば取引開始です。

多くの業者では確認画面も表示されるため、間違いに気づきやすいよう配慮されています。

STEP

決済して損益を確定する

注文後、価格が上昇・下落したタイミングで「決済注文」を出すことで、利益や損失が確定します。

例えば、

  • 買い注文 → 価格が上がったら決済 → 利益確定
  • 買い注文 → 価格が下がったら早めに決済 → 損失を最小限に
  • 売り注文 → 価格が下がったら決済 → 利益確定

CFDでは「売り」から入ることもできるため、下落局面でも収益チャンスがあります。

自動決済の設定(損切り・利確ラインの指定)も活用すると、感情に左右されにくくなるでしょう。

仮想通貨CFDのメリット

仮想通貨CFDのメリット

仮想通貨CFDのメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 下落相場でも利益チャンスがあるから戦略の幅が広がる
  • 24時間365日取引できるためチャンスを逃しにくい
  • 仮想通貨を持たないからセキュリティ面でも安心

それぞれ見ていきましょう。

下落相場でも利益チャンスがあるから戦略の幅が広がる

仮想通貨CFDでは、価格が下がる局面でも「売り」から取引を始められます。

つまり、相場が上昇しているときだけでなく、下落しているときにも利益を狙えるのが特徴です。

これにより、一方向だけに頼らない柔軟な戦略を立てやすく、相場全体が不安定なときでもチャンスを見出しやすくなります。

上級者はもちろん、初心者でもリスクを分散しながら戦略を組み立てられるのが大きな魅力です。

24時間365日取引できるためチャンスを逃しにくい

仮想通貨CFDは、株式やFXのように市場が閉まる時間がなく、24時間365日いつでも取引が可能です。

平日だけでなく、土日や深夜もリアルタイムで売買できるため、自分の生活スタイルに合わせて自由に取引できます

日中に忙しい人副業として取り組みたい人にとって、好きな時間にマーケットへアクセスできることは大きなメリットといえるでしょう。

仮想通貨を持たないからセキュリティ面でも安心

仮想通貨CFDでは、実際に仮想通貨を購入・保有しないため、ウォレット管理やハッキング被害といったリスクがありません

現物取引では、秘密鍵の管理や取引所のセキュリティに依存する不安もありますが、CFDならそうした心配なく取引に集中できます。

特に初心者にとっては、「資産を盗まれるかもしれない」という心理的な不安を避けられることが、安心して始められるポイントです。

仮想通貨CFDのデメリット

仮想通貨CFDのデメリット

仮想通貨CFDは手軽さや柔軟性が魅力ですが、いくつかのリスクや制限も存在します。

メリットだけで判断せず、取引前にデメリットを正しく理解しておくことが大切です。

  • レバレッジを利用すると手数料が発生する
  • 取引できる銘柄が限られている
  • 損失が大きくなるリスクがある

それぞれ詳しく見ていきます。

レバレッジを利用すると手数料が発生する

レバレッジを使って取引すると、ポジションを保有している間に「建玉管理料」や「ファイナンスコスト」と呼ばれる手数料がかかります

これは、ポジション維持のために日々発生するコストで、保有日数が長いほど負担が大きくなります

また、相場が想定と逆に動いた場合は損失も大きくなり、追加の資金(追証)が必要になることも。

短期取引や損切り設定などで、リスクとコストを管理することが重要です。

取引できる銘柄が限られている

仮想通貨CFDで取引できるのは、ビットコインやイーサリアムなどの代表的な銘柄に限られているケースが多いです。

マイナーなアルトコインや新興通貨を取引したい場合は、現物取引や別の取引所を併用する必要があります。

特定の話題銘柄を狙う投資スタイルには不向きで、業者ごとの対応銘柄の違いも確認が必要です。

現物に比べて自由度が低い点は注意しておきましょう。

損失が大きくなるリスクがある

CFDは価格が上がっても下がっても利益を狙える反面、予想と逆に動いたときの損失が急激に広がることがあります。

レバレッジをかけることで効率よく資金を使えますが、相場の急変で一気に証拠金を割り込むリスクも。

最悪の場合、強制ロスカットや追証が発生し、口座残高を超える損失が出る可能性もゼロではありません

損失を抑えるためには、「逆指値注文(ロスカットラインの設定)」や「損切りラインの自動決済機能」を活用することが大切です。

強制ロスカットとは
→損失が一定のラインを超えると、自動的にポジションが強制的に決済される仕組み。

なお、仮想通貨CFDは現物を保有しない取引方法ですが、逆に現物を長期保有して“利息”のようなリターンを得たい方には、「ステーキング」という選択肢もあります。

興味のある人は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。

おすすめの記事:「仮想通貨ステーキング取引所ランキング5選

仮想通貨CFDの税金と確定申告まとめ

仮想通貨CFDの税金と確定申告まとめ

仮想通貨CFDで得た利益には、現物取引やFXと異なる税制ルールが適用されます。

特に、課税方法や申告義務の有無は誤解されやすいため、以下で整理しておきましょう。

税金区分と課税方法

仮想通貨CFDで得た利益には、税金がかかります。

この利益は「雑所得」に分類され、他の収入(たとえばお給料)と合算して税額が決まる「総合課税」という方法で計算されます。

▼仮想通貨CFDの税金の特徴

税金の種類雑所得
税金の計算方法お給料などと合計して税金を決める(総合課税)
税率所得が多い人ほど高くなる(5〜45%)+住民税10%
他の収入と合算あり(たとえば副業や本業の収入と合算)
損益通算できない(他の収入のマイナスとは相殺できない)
将来の変更予定税率が一律になる「申告分離課税」に変わるかもしれない

2025年6月現時点ではFXと違い、一律20.315%の申告分離課税は適用されません。

今の制度では、人によって税金の額が大きく変わります。

とくにお給料が多い人は、仮想通貨CFDで利益が出たときの税金が高くなるので注意しましょう。

確定申告が必要なケース

仮想通貨CFDで利益が出た場合、働き方や利益の金額によって、確定申告が必要になることがあります。

以下の表で、自分が申告対象かどうかを確認してみましょう。

働き方利益がいくら超えると申告が必要?
会社員年間20万円
扶養内・専業主婦・学生など年間38万円
ポイント
  • 会社員:仮想通貨CFDの利益が年末調整には含まれないため、年間20万円を超える場合は自分で確定申告する必要があります。
  • 扶養に入っている方や学生・主婦:年間38万円を超えると課税対象となり、確定申告が必要です。

なお、申告を忘れると追徴課税(あとから追加で払う税金)の対象になることもあるため、注意が必要です。

仮想通貨CFDで利益を出すためのコツ

仮想通貨CFDで利益を出すためのコツ

仮想通貨CFDで継続して利益を出すには、単に「勝ち方」を探すのではなく、自分自身の取引パターンや思考のクセを見直すことが重要です。

ここでは、仮想通貨CFDで利益を出すためのコツを3つ紹介します。

  • 勝ち方より「負けパターンの癖」を把握する
  • エントリーは“納得できる理由”がある時だけにする
  • 相場に「正解」を求めず、確率で割り切る

それぞれ見ていきましょう。

勝ち方より「負けパターンの癖」を把握する

まず意識したいのが、「どうすれば勝てるか」よりも「なぜ負けたのか」を丁寧に振り返ることです。

たとえば、値動きに焦って飛び乗ってしまう癖や、損切りの判断が遅れて損失を広げてしまう傾向など、自分の中で繰り返し起きる“負けパターン”を見つけることが第一歩です。

ミスの傾向を知り、次に同じ状況が来たときに対策できるようにすることで、結果として安定した取引につながります。

エントリーは“納得できる理由”がある時だけにする

仮想通貨CFDでは、なんとなく上がりそう・下がりそうという感覚で取引すると、大きな損失を招きやすくなります。

エントリーする際には、自分なりの根拠やルールに基づいた判断を行うことが大切です。

たとえば「移動平均線を上抜けた」「支持線で反発した」といった明確な理由があることで、その後の損切りや利確も冷静に対応しやすくなります。

無駄なエントリーを減らすことが、負けを減らす第一歩です。

相場に「正解」を求めず、確率で割り切る

どんなに勉強しても、相場は予想通りに動くとは限りません。

そこで大切なのは、「相場に正解はない」と割り切ることです。

すべての取引に勝とうとせず、あくまで確率に基づいた行動を積み重ねていくことが重要です。

一回一回の勝ち負けではなく、長期的に見て利益が残ればそれでOKという考え方を持てると、感情に振り回されずに取引できるようになるでしょう。

まとめ

本記事では、仮想通貨CFD(暗号資産)について詳しく解説しました。

それでは、この記事の要点を振り返ってみましょう。

  • 仮想通貨CFDとは、仮想通貨の値動きを利用して利益を狙う差金決済取引
  • 仮想通貨CFDの特徴は、現物を保有せずに売買でき、少額からでもレバレッジ取引が可能な点
  • 向いている人は短期売買に慣れていて、価格変動リスクを許容できるタイプ
  • 仮想通貨CFDを取引できる国内業者には、GMOクリック証券やDMM CFD、楽天CFDなどが挙げられる
  • 代表的な取引銘柄には、ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・ソラナ(SOL)がある
  • 取引は、口座開設・入金・注文・決済という流れで始められる
  • 仮想通貨CFDは、下落相場でも売り注文で利益を狙えるため、戦略の幅が広がる
  • 24時間365日取引できるため、仕事や生活スタイルに合わせて取引しやすいのも魅力
  • レバレッジをかけると手数料(スワップや建玉管理料)が発生し、損失リスクも高まる
  • 仮想通貨CFDの利益は「雑所得」として総合課税され、条件に応じて確定申告が必要
  • 利益を出すためには、損失管理や感情コントロール、再現性のある戦略構築が重要

本記事を参考に、仮想通貨CFDの特性と注意点を正しく理解し、自分に合った取引スタイルでリスクを抑えつつ利益を目指しましょう。

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