「NFTって結局なに?仕組みがよくわからない」
「イラストや音楽で稼げるって聞いたけど、本当にできるの?」
「買ってみたいけど、仮想通貨とか難しそうで不安…」
このようにお考えではないでしょうか?
結論から言うと、NFT(非代替性トークン)とは、イラストや音楽、ゲームのキャラなど、ネット上の作品に「これは本物」と証明をつけられる仕組みです。
この証明があることで、「誰が持っているか」「いつ売り買いされたか」などの情報が残り、コピーされても本物の持ち主がわかるようになります。
本記事では、NFTの基本や仕組み・特徴を解説するのとともに、
- NFTのビジネス活用事例7選
- NFTを稼ぐ方法や購入ステップ
- 国内・海外のおすすめNFTマーケットプレイス
など、NFTについて網羅的に解説していきます。
記事後半では「NFTの取引で損しないための注意点」や「2025年5月時点の最新動向」も紹介しています。
ぜひ最後までご覧ください。

NFTとは|コピーできないデジタルの証明書付きアイテム

NFT(非代替性トークン)とは、ブロックチェーンという技術を使って「世界にひとつだけ」の証明ができるデジタルデータのことです。
画像や音楽、動画などのファイルに「誰が持っているか」「いつ作られたか」などの情報が記録されていて、それを勝手に書き換えることはできません。
詳細記事:「ブロックチェーンとは?」
注目されるようになった背景
NFTが話題になったのは、デジタルの「本物」を証明できる仕組みとして注目されたからです。
特に以下のような理由から、一気に広まりました。
- コピーできない「唯一性」が注目された
→画像や音楽などのデジタルデータに、「これは誰のものか」を記録できるようになり、正規の所有者が証明できるようになりました。 - 高額で取引されたNFTが話題に
→2021年にデジタルアートが数億円で売買されるなど、NFT作品の高額取引がニュースとなり、一般にも広く知られるようになりました。 - クリエイターが収益を得やすくなった
→NFTを使えば、アーティストが自分の作品を直接販売でき、再販時にもロイヤリティ(転売収益の一部)を受け取れるため、継続的に収入を得られる仕組みができました。
NFTは「証明・販売・コレクション」ができる新しいデジタル資産として、さまざまな分野で活用が進んでいます。
暗号資産(仮想通貨)との違いは?
NFTと暗号資産(仮想通貨)は、どちらもブロックチェーン技術を使っていますが、性質はまったく異なります。
以下の表で違いを整理しましょう。
比較項目 | NFT(非代替性トークン) | 暗号資産(ビットコインなど) |
---|---|---|
簡単に言うと? | 世界にひとつだけのデジタルアイテム | どれも同じ価値を持つデジタル通貨 |
代わりがきくかどうか | (代わりがない) | (どれも同じなので交換できる) |
主な使い道 | アート、音楽、ゲームのアイテムなど | お金のように使う、投資する |
価格の決まり方 | 人気・希少性によって変わる | 市場全体の売買バランスで変わる |
メルカリNFTとは?
NFTに興味はあっても、「仮想通貨が必要そう」「操作がむずかしそう」と感じる人も多い中、もっと気軽に使えるサービスとして登場したのがメルカリNFTです。
2025年にスタートし、フリマアプリ「メルカリ」と同じ感覚でNFTを売買できます。
- 日本円でNFTが買える
→メルペイやメルカリポイントで支払いOK。暗号資産やウォレットは不要です。 - アカウント追加なしで使える
→メルカリのアカウントがあれば、そのままNFTの購入・出品ができます。 - 再出品も簡単
→買ったNFTは、同じメルカリNFT内で手軽に再販売できます。 - コレクションとして管理できる
→「持ち物」画面でNFTを一覧表示し、コレクションを楽しめます。
NFTの情報はブロックチェーン上ではなくメルカリ内で管理されるため、外部のサービスへ移したり、他のマーケットで売ったりすることはできません。
「NFTを試してみたいけど難しそう…」という人にとって、メルカリNFTはとても始めやすい選択肢です。
NFTの仕組み・特徴をわかりやすく解説

NFTは単なるデジタル画像ではなく、「誰が持っているか」「どんな価値があるか」を証明できる仕組みを持った特別なデータです。
ここでは、NFTの代表的な特徴をやさしく解説していきます。
- 世界にひとつだけのデジタル所有物が作れる
- 売買履歴がブロックチェーンでずっと残る
- クリエイターに自動で報酬が入る仕組みも作れる
- アプリやサービスをまたいで使える可能性がある
- 誰でも簡単にNFTを作って販売できる
それぞれ見ていきましょう。
世界にひとつだけのデジタル所有物が作れる
NFTは、それぞれに固有のIDが割り当てられた“たったひとつのデジタルアイテム”です。
たとえば、イラストや音楽、動画などにNFTを付けることで、「このデータは誰のものか」「本物かどうか」をはっきり証明できます。
見た目が同じでも、コピーされたデータとは明確に区別されます。
売買履歴がブロックチェーンでずっと残る
画像や音楽などのデジタルデータは、コピーや編集が簡単で、「誰が本物を持っているか」を確かめるのは難しいのが普通です。
一方、NFTは違い、「いつ・誰が持っていたか」「どんな取引をしたか」がブロックチェーンに自動で記録され、ずっと残ります。
書きかえや削除もできないため、安心してやりとりできる仕組みになっています。
▼従来のデジタルデータとNFTの違い
比較項目 | 従来のデジタルデータ | NFT |
---|---|---|
所有者がわかるか | わかりにくい | はっきり記録されている |
取引の履歴が残るか | 残らないことが多い | 自動で記録されて見られる |
コピーや書きかえ | 簡単にできる | 不正コピーや改ざんはできない |
安心して取引できるか | 仲介サービスが必要なことも | 個人間でも安心して取引できる |
クリエイターに自動で報酬が入る仕組みも作れる
NFTには「スマートコントラクト」と呼ばれる自動プログラムを組み込むことができます。
これにより、作品が転売されたときに販売金額の一部をクリエイターに還元するしくみ(ロイヤリティ)が設定できます。
たとえば、最初に売ったNFTが、その後他の人に何度売られても、その都度、作者に報酬が入るのです。
音楽、マンガ、写真など、さまざまな創作活動の支えになる仕組みとして注目されています。
アプリやサービスをまたいで使える可能性がある
NFTは共通の技術仕様に基づいてつくられているため、対応するゲームやサービス同士なら、NFTの持ち運びができる可能性があります。
たとえば、ゲーム内で手に入れたキャラクターやアイテムを別のアプリでも使えるようになると、資産としての価値がさらに高まります。
こうした「相互運用性」は、今後ますます多くのサービスで導入が進むと期待されています。
誰でも簡単にNFTを作って販売できる
今では、専門的な知識や仮想通貨がなくても、NFTを発行できるサービスが充実しています。
スマホだけでも出品できるサービスもあり、趣味で作品を作っている人や、初めて挑戦する人にとっても始めやすい環境が整っています。
関連記事:仮想通貨とは?
NFTのビジネス活用事例7選

NFTはアートやゲームだけでなく、さまざまな業界で活用が広がっています。
ここでは実際のビジネスでどのように使われているのか、具体的な事例を紹介します。
業界名 | 活用の内容 |
---|---|
音楽 | 楽曲やライブ映像をNFTで直接販売 |
メタバース・不動産 | 仮想空間の土地を事業や広告に活用 |
観光・自治体 | 地域のキャラや名産品をNFT化しPRに活用 |
ゲーム | アイテムやキャラをNFT化してユーザー間で売買 |
教育 | 卒業証書や資格証明をNFTで発行・活用 |
出版 | 小説や書籍をNFTとして限定販売 |
スポーツ・エンタメ | NFTトレカなどでファンとの接点を広げる |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【音楽業界】楽曲や放映権をNFTで直接販売
業界名 | 音楽 |
---|---|
活用方法 | 楽曲・ライブ映像・限定コンテンツをNFT化して販売 |
得られるメリット | ・仲介なしで収益化 ・転売時のロイヤリティ収入 ・ファンとのつながり強化 |
主な事例 | アーティスト直販NFT、限定イベント参加権付きNFT |
アーティストが自らNFTを使って作品を届けることで、よりダイレクトにファンとつながれるようになりました。
音源や映像を単なる“配信”ではなく「所有できるデジタル資産」として提供する新しい形です。
NFTの仕組みを使えば、転売されても自動でアーティストに報酬が戻ります。
【不動産・メタバース業界】NFT化された仮想空間の土地を企業が活用
業界名 | 不動産・メタバース |
---|---|
活用方法 | 仮想空間の土地・建物をNFT化し、広告や事業の拠点に活用 |
得られるメリット | ・所有権の証明 ・バーチャルイベントやPR拠点として活用可能 |
主な事例 | The Sandbox、Decentralandでの企業出店 |
バーチャル空間に「土地」を持てる時代が到来し、企業もメタバースに進出しています。
店舗やイベント会場を仮想空間に構えることで、新しい形のブランド体験を提供しています。
NFTにすることで土地の所有証明や譲渡もスムーズに。
実在の企業がマーケティングに活用するなど、リアルとデジタルの融合が進んでいます。
【自治体・観光業界】地域イラストをNFTアートにしてPR
業界名 | 自治体・観光 |
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活用方法 | ご当地キャラ・名産品のNFT化、ふるさと納税やPRに活用 |
得られるメリット | ・地域の魅力発信 ・ファンの獲得 ・体験型特典の提供 |
主な事例 | ご当地NFTアート、NFT付き観光体験、命名権NFTなど |
地域の魅力をデジタルアートとして発信する自治体が増えています。
イラストや写真をNFTとして販売し、購入者には現地で使える特典を提供するなど、観光や地域活性化につなげる工夫も。
NFTは記念アイテムとしての魅力もあり、地域との新しい関係づくりに役立っています。
【ゲーム業界】NFT化されたアイテムやキャラを売買
業界名 | ゲーム |
---|---|
活用方法 | ゲーム内アイテムやキャラをNFT化し、ユーザー間で売買可能に |
得られるメリット | ・所有権の明確化 ・希少性の証明 ・資産価値のあるゲーム体験 |
主な事例 | Axie Infinity、NFTカードゲームなど |
ゲームの世界でもNFTが広がり、アイテムやキャラに「本物の証明書」をつけてやり取りできるようになりました。
希少なアイテムは現実のお金で売買されることもあり、ゲームが資産形成の手段にもなりつつあります。
NFTにより、ゲームの遊び方や価値の感じ方が大きく変わり始めています。
【教育業界】卒業証書や資格証明をNFTでデジタル化
業界名 | 教育 |
---|---|
活用方法 | 卒業証書や資格証明をNFT化し、オンラインで発行・管理 |
得られるメリット | ・改ざん防止 ・手続きの簡略化 ・グローバルな活用が可能 |
主な事例 | 大学のNFT学位証明、デジタル資格証の導入事例 |
卒業証書も、紙からデジタルへと進化しています。
大学などではNFTを使った証明書の発行が始まり、海外でもそのまま使えるケースが増えているのが現状です。
改ざんが難しく、オンラインでの提出や確認も簡単にできるため、信頼性と利便性の両方を備えています。
【出版業界】小説や書籍をNFT化して限定販売
業界名 | 出版 |
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活用方法 | 小説・書籍・漫画などをNFT付きで限定販売 |
得られるメリット | ・読者とのつながり強化 ・二次流通で著者にも収益が還元 |
主な事例 | 限定電子書籍、特典付きNFT版、読者参加型プロジェクトなど |
出版の世界でも、NFTを活用した新しい表現方法が登場しています。
デジタル書籍に限定特典をつけたり、ファンが作品に登場できる企画など、参加型の出版が広がっています。
再販時にも作者に印税が入る仕組みがあるため、創作者にとってもメリットの大きい取り組みです。
紙とデジタルを組み合わせた“体験型の読書”として、今後ますます注目が高まるでしょう。
【スポーツ・エンタメ業界】NFTトレカでファンとの接点を拡大
業界名 | スポーツ・エンタメ |
---|---|
活用方法 | アスリート・アイドルのトレーディングカードをNFT化し販売 |
得られるメリット | ・所有証明 ・限定特典の提供 ・コレクションとしての価値向上 |
主な事例 | NFTスポーツカード、ライブ特典付きNFT、限定コレクションなど |
スポーツやエンタメの分野では、記念カードや限定グッズのNFT化が進んでいます。
特典付きのデジタルカードや、リアルイベントの参加権がもらえるNFTなど、ファンとの距離がぐっと縮まる仕組みが生まれています。
ブロックチェーンで、本物かどうかやこれまでのやりとりも確認できるため、コレクターにとっても魅力的なアイテムになっています。
NFTで稼ぐ3つの方法

NFTに興味はあっても、「どうやって利益を出すの?」と疑問に思う方は多いかもしれません。
ここでは、NFTを活用して収益を得る代表的な方法を3つ紹介します。
- NFTを安く買って高く売る
- 自作のNFTアートや作品を販売する
- NFT関連トークンに投資する
それぞれ見ていきましょう。
NFTを安く買って高く売る
NFTの価格は、需要によって日々変動します。
そのため、将来的に価値が上がりそうなNFTを安く買い、値上がりしたタイミングで売ることで利益を得られます。
これは「安く買って高く売る」というシンプルな投資の基本と同じ考え方です。
特に、人気のアーティスト作品やゲームアイテムなどは短期間で価格が上がることもあります。
ただし、価格が下がるリスクもあるため、情報収集は欠かせません。
仮想通貨やNFTの値動きを読むためには、テクニカル分析を活用するのもひとつの手段です。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
おすすめの記事:「仮想通貨取引におけるテクニカル分析とは?」
自作のNFTアートや作品を販売する
自分で作ったイラスト、音楽、動画などのデジタル作品をNFTに変換し、マーケットプレイスに出品することで収益を得ることが可能です。
作品に価値を感じてくれる人がいれば、世界中のユーザーに販売できます。
最近では、スマホや無料ツールでもNFT制作が可能になり、初心者でも気軽に始めやすくなっています。
NFT関連トークンに投資する
NFTと関係のある暗号資産(トークン)に投資する方法もおすすめです。
たとえば、NFTゲームやメタバースで使われる通貨は、人気が出ると価格が上がることがあります。
将来性のあるトークンを買って、値上がりしたときに売ることで利益を狙うことができます。
暗号資産の基礎知識は必要ですが、市場の成長に合わせて資産を増やすチャンスを得ることが可能です。
最近では、注目度の高い新しいトークンもいくつか登場しています。
2025年5月時点で話題になっているNFT関連トークンを3つまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
- TGT(Tokyo Games Token):15.52円
→日本発のWeb3ゲーム『TOKYO BEAST』と連動。複数の海外取引所に同時上場し、国内外で注目されています。 - HOTMOM(ホットマム):5.93円
→ソラナチェーン上に登場したミーム系NFTトークン。わずか3日で保有者6,500人、時価総額5,400万ドルを記録し話題沸騰中。 - DOOD(ドゥードル):0.609032円
→人気NFT「Doodles」公式のネイティブトークン。16万人近い保有者を集め、コミュニティでも強い支持を得ています。
NFTを買う方法【簡単4STEP】

NFTを買うには、ちょっとした準備が必要ですが、基本の流れはとてもシンプルです。
ここでは、初めての人でも迷わず進められるよう、4つのステップに分けて紹介します。
- STEP1.イーサリアム(ETH)を仮想通貨取引所で手に入れる
- STEP2.NFT用ウォレットを作成して受け取り先を用意する
- STEP3.仮想通貨をウォレットに送金して取引の準備を整える
- STEP4.NFTマーケットプレイスとウォレットをつないでNFTを購入する
それぞれ見ていきましょう。
イーサリアム(ETH)を仮想通貨取引所で手に入れる
NFTは主にイーサリアム(ETH)という仮想通貨で購入します。
まずは国内の仮想通貨取引所(例:Coincheck、bitFlyer、GMOコインなど)に口座を開設しましょう。
口座開設後、本人確認を済ませたら、日本円を入金してETHを購入します。
スマホアプリでも簡単に買えるので、特別な知識がなくてもOKです。
おすすめの記事:「【日本・海外】仮想通貨取引所のおすすめランキング」
NFT用ウォレットを作成して受け取り先を用意する
次に、購入したNFTやETHを保管するための「ウォレット(お財布)」を作成します。
公式サイトやアプリから、画面の案内に従ってウォレットを作成しましょう。
ウォレットを作ると、「12個の英単語」が表示されます。
これは自分のウォレットを守るための大事な合言葉のようなものです。
もし誰かに見られると、中の仮想通貨やNFTを盗まれる危険があるため、紙にメモして、誰にも見られない安全な場所に保管しましょう。
このウォレットが、NFTの「受け取り先」として使えるようになります。
仮想通貨をウォレットに送金して取引の準備を整える
取引所で購入したETHを、自分のMetaMaskウォレットに送金します。
送金方法は、取引所の「出金」メニューからMetaMaskのウォレットアドレス(長い英数字)をコピー&ペーストして送るだけです。
数分〜数十分で反映されます。
これでNFTを買うための準備が整いました。
NFTマーケットプレイスとウォレットをつないでNFTを購入する
NFTが売られているマーケットプレイス(例:OpenSea)にアクセスし、「ウォレットを接続する」ボタンからMetaMaskを連携します。
接続できたら、気になるNFTを探し、価格や詳細を確認して「購入」ボタンをタップ。
取引が完了すると、NFTが自分のウォレットに届きます。
NFTはパソコンだけでなく、スマホからでも購入できます。
初めての方は、少額から試してみるのがおすすめです。
【国内】おすすめのNFTマーケットプレイス3選

NFTを始めるなら、安心して使える国内のマーケットプレイスを選ぶのがポイントです。
ここでは、国内のおすすめNFTマーケットプレイスを3つ紹介します。
- Coincheck NFT(β版)
- SBINFT Market(旧nanakusa)
- Adam byGMO
それぞれ見ていきましょう。
Coincheck NFT(β版)

対応ジャンル | ゲームアイテム、トレカ、メタバース |
---|---|
出品方法 | Coincheck口座からNFTをアップロードして出品 |
決済通貨 | BTC、ETH、XRP、POL(Polygon)など |
特徴 | ・ガス代(手数料)が無料で出品・購入できる ・仮想通貨の取引経験がある人に使いやすい設計 ・Coincheck内で完結し、操作もシンプル |
対応言語 | 日本語 |
ウォレット対応 | Coincheck専用ウォレット、MetaMask |
Coincheck NFT(β版)は、仮想通貨取引所Coincheckが提供するNFTマーケットです。
暗号資産をすでに使っている人なら、口座ひとつでそのままNFTの取引が始められる点が魅力です。
とくにゲーム系やメタバース関連のNFTを探している人にとって、選びやすいラインナップがそろっています。
SBINFT Market(旧nanakusa)

対応ジャンル | デジタルアート、音楽、写真、動画、ゲームアイテムなど |
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出品方法 | アカウント作成 → NFTアップロード |
決済通貨 | ETH、日本円(クレジットカード対応) |
特徴 | ・日本円やクレカでNFTを購入できるので初心者でも安心 ・本人確認(KYC)必須でセキュリティが高い ・作品は審査制で、高品質なNFTが多い |
対応言語 | 日本語 |
ウォレット対応 | MetaMask、SBINFT独自ウォレット |
SBINFT Marketは、SBIグループが運営するNFTサービスで、安全性を重視した設計が特徴です。
NFTを買うのが初めてという方でも、日本円やクレジットカードで気軽に始められます。
アートや音楽、写真などクリエイティブ系の作品をじっくり選びたい人に向いています。
Adam byGMO

対応ジャンル | アート、音楽、スポーツ、ファッション、トレカなど |
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出品方法 | アカウント作成後、NFTをアップロード |
決済通貨 | ETH、日本円(クレジットカード、GMOコイン) |
特徴 | ・日本円だけでもNFTが買える(仮想通貨なしでもOK) ・著作権管理や二次販売サポートがあり安心 ・GMOグループ運営で信頼性が高く、ジャンルも豊富 |
対応言語 | 日本語 |
ウォレット対応 | MetaMask、GMOコイン連携 |
Adam byGMOは、大手インターネット企業GMOグループが運営するNFTマーケットです。
NFT初心者でもわかりやすい画面設計とサポート体制で、はじめての取引でも安心して利用できます。
多ジャンルに対応しているので、いろいろなジャンルのNFTを見比べたい人にもおすすめです。
【海外】おすすめのNFTマーケットプレイス3選

海外のNFTマーケットは、取扱いジャンルの広さや機能の多さが魅力です。
ここでは、世界的に人気のある3つの主要サービスを紹介します。
- OpenSea
- Rarible
- Makersplace
それぞれ見ていきましょう。
OpenSea

対応ジャンル | アート、ゲームアイテム、トレカ、写真、音楽、メタバース、ユーティリティNFTなど |
---|---|
出品方法 | ① ウォレットを接続 ② 作品をアップロード ③ コレクションを作成&価格を設定 ※ 購入されるまでガス代(手数料)がかからない |
決済通貨 | ETH、WETH、USDC、DAI(Polygonにも対応) |
特徴 | ・世界最大のNFTマーケットで、作品数・利用者ともに圧倒的 ・ガス代が不要な「無料出品(ラジーミント)」に対応 ・アプリ対応でスマホからも閲覧・購入ができる |
対応言語 | 英語(UIは多言語対応、ただし日本語は限定的) |
ウォレット対応 | MetaMask、Coinbase Wallet、WalletConnectなど |
OpenSeaは、世界中のユーザーが集まる最大規模のNFTマーケットプレイスです。
操作画面がシンプルで、NFTの売買もわかりやすく設計されています。
とくにゲーム系やアート系のNFTが豊富で、ジャンルの幅広さは圧倒的。
NFTをこれから本格的に始めたい人にもぴったりです。
Rarible

対応ジャンル | アート、音楽、写真、動画、ゲームアイテム、コミュニティトークンなど |
---|---|
出品方法 | ① ウォレットを接続 ② 作品をアップロード ③ Ethereum/Polygon/Tezosなど、出品するブロックチェーンを選択 |
決済通貨 | ETH、USDC、RARI、XTZ、FLOW(使用できる通貨はブロックチェーンごとに異なる) |
特徴 | ・Ethereum/Polygonなど複数のブロックチェーンに対応し、出品コストを抑えやすい ・独自トークン「RARI」で、ユーザーが運営方針に関われる ・ブランドやアーティスト向けの専用ストアを作成できる |
対応言語 | 英語(UIは多言語対応) |
ウォレット対応 | MetaMask、WalletConnect、Coinbase Walletなど |
Raribleは、NFTを「売る側」つまりクリエイターやブランドにとって使いやすい仕組みが整っています。
独自トークン「RARI」を持っていれば、運営方針の投票に参加できるなど、コミュニティ主導型の運営が特徴です。
複数のブロックチェーンに対応しているため、PolygonやTezosなど安価なチェーンを選ぶことで手数料を抑えた取引も可能です。
Makersplace

対応ジャンル | デジタルアート、写真、イラスト、音楽(審査制で作品の質が高い) |
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出品方法 | ① 出品申請を提出 ② 審査通過後にアーティスト登録 ③ 作品をアップロードして出品 |
決済通貨 | ETH、クレジットカード(米ドル建て)対応 |
特徴 | ・出品には審査が必要で、プロ品質のNFTアートが中心 ・仮想通貨がなくても、クレジットカードで購入できる ・二次販売(リセール)時もアーティストに自動で収益が入る |
対応言語 | 英語 |
ウォレット対応 | MetaMask、Coinbase Wallet |
MakersPlaceは、「作品の質」にこだわりたい人におすすめのNFTマーケットです。
誰でも出品できるわけではなく、アーティストは審査制で選ばれるため、並ぶNFTはどれも洗練されたものばかり。
著名アーティストや海外コレクターも多く、NFTアートの“本場”を感じられる空間です。
仮想通貨を持っていなくてもクレジットカードで購入できるので、初めてNFTアートを買ってみたい人にも最適です。
NFTの落とし穴!知らずに損しないための3つの注意点

NFTは魅力的な仕組みですが、注意点を知らずに始めると思わぬ損をすることもあります。
ここでは、NFT初心者が特に気をつけるべき3つのリスクを紹介します。
- NFTのデータが消えたら価値もなくなる
- 詐欺や悪用に巻き込まれるおそれがある
- 法整備が不十分のためトラブルが起きても基本は自己責任
それぞれ見ていきましょう。
NFTのデータが消えたら価値もなくなる
NFTには「本物であることを証明する情報」が記録されていますが、実際の画像や動画のデータは別の場所(外部サーバーなど)に保存されていることが多いです。
この保存先がサービス終了などで消えてしまうと、NFTの中身が見られなくなり、ただの証明書だけが残る状態になります。
購入前には「どこに保存されているか」「信頼できる運営か」をチェックしておきましょう。
詐欺や悪用に巻き込まれるおそれがある
NFTは価値のあるデジタル資産として扱われるため、詐欺や悪用の対象になりやすいです。
たとえば「人気作品を装った偽物のNFTが出回る」「TwitterのDMから偽サイトに誘導される」「怪しいNFTを勝手に送られてウォレットが乗っ取られる」など、手口はさまざま。
知らないリンクは絶対に踏まない、販売元や出品者をよく確認するなど、自分の資産は自分で守る意識が必要です。
法整備が不十分のためトラブルが起きても基本は自己責任
NFTはまだ比較的新しい技術のため、法的なルールや仕組みが十分に整っていない国や分野が多くあります。
たとえば「買った作品が実は盗作だった」「プラットフォームが突然サービス終了した」「販売者が連絡を絶って逃げた」など、よくあるトラブルでも法的な救済が受けられないケースがほとんどです。
こうした背景からも、NFTの世界では「何かあっても基本的に誰も守ってくれない」という前提で行動する必要があります。
NFTの最新動向【2025年5月現時点】

2025年5月時点で、NFT市場は大きな変化の波に直面しています。
取引量の減少やサービス終了が続く一方で、新たな可能性を示す動きも出てきました。
ここでは、今注目されている最新の3つのトピックを紹介します。
- マーケットプレイスの縮小が相次ぐ
- 生き残るのは“価値あるプロジェクト”だけに
- Aptosチェーンが新たなNFT市場として注目
それぞれ見ていきましょう。
マーケットプレイスの縮小が相次ぐ
2025年5月現在、NFTの主要プラットフォームが次々とサービスを終了しています。
tofuNFTは5月末での閉鎖を発表し、X2Y2・Bybit・Quidd・MakersPlaceなども撤退や縮小を進めています。
原因は、NFT取引量がピーク時から8〜9割も減少し、市場全体の売上も大幅に落ち込んでいるためです。
今やNFT業界は、はっきりとした「選別の時代」に入りました。
生き残るのは“価値あるプロジェクト”だけに
ブームで生まれた一時的なNFTは次々と消え、今後残るのは「本当に使えるNFT」だけです。
ゲーム・スポーツ・AI・現実資産(RWA)など、実用性やコミュニティのあるプロジェクトが注目されています。
運営コストが高まる中、ただの話題づくりではなく、長期的に機能する仕組みが求められています。
Aptosチェーンが新たなNFT市場として注目
従来はEthereum(イーサリアム)やSolana(ソラナ)といったブロックチェーンがNFTの主流でしたが、最近はAptos(アプトス)という新しい選択肢に注目が集まっています。
Aptosは処理が速く、手数料も安いため、NFTを取り扱ううえで使いやすいという声が多く上がっています。
特に2025年春以降、Aptos上ではNFTプロジェクトの立ち上げや取引が急増。
そのほかにも、BaseやBerachainといった新興チェーンの利用が広がっており、NFT市場はひとつのプラットフォームに集中せず、複数に分かれて成長する流れが進んでいます。
まとめ
本記事では、NFTについて詳しく解説しました。
それでは、この記事の要点を振り返ってみましょう。
- NFTとは、イラストや音楽などのデジタル作品に「本物の証明書」をつける技術
- 暗号資産とは異なり、NFTは一つひとつが唯一のもので、コピーできない価値がある
- アート、ゲーム、不動産、スポーツなど、さまざまな業界でビジネス活用が進んでいる
- 稼ぐ方法は「売買」「自作販売」「関連トークン投資」の3つが基本
- 購入には仮想通貨の準備とウォレット接続が必要だが、手順はシンプル
- おすすめのNFTマーケットプレイスとして、国内ではCoincheck NFTやSBINFT Market、海外ではOpenSeaやRaribleなどが挙げられる
- データ消失や詐欺、法整備の遅れなど、NFTには注意すべきリスクもある
- 2025年現在、市場は淘汰が進み、Aptosなど新興チェーンが注目されている
本記事を参考に、NFTの仕組みや使い方を正しく理解し、自分に合った活用方法を見つけてみてください。