「USDT(テザー)とは?」
「USDTを持つメリット・デメリットは?」
「USDTの購入ができるおすすめの取引所は?」
このようにお考えではないでしょうか?
結論、USDT(テザー)とは、2015年にTether Limited社によって発行された世界初のステーブルコインです。
本記事では、
- USDTの特徴4選
- USDTの危険性や想定されるリスク
- USDTが購入できるおすすめの海外仮想通貨取引所6選
- USDTの購入方法や日本円に換金する方法
- USDTを持つメリット・デメリット
など、USDTについて網羅的に解説していきます。
記事の後半では、「USTDの将来性」についても解説しています。
本記事を読むことで、USDTに関する基礎知識が身につき、自身に合った取引が可能になるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
USDT(テザー)とは?

通貨名 | Tether(テザー) |
市場での略称 | USDT |
発行枚数 | 約830億USDT ※発行上限なし |
時価総額ランキング | 3位(2025年6月時点) |
発行元 | Tether Limited |
USDT(テザー)は2015年、香港にあるTether Limited社によって発行された世界初のステーブルコインです。
ステーブルコインとは、簡単にいうと「価格が安定するように設計された仮想通貨」です。
なお、USDTの価値は「1USDT = 1米ドル」を維持するよう設計されている特徴を持っています。
ビットコインを含む主要な仮想通貨よりも、価格の安定性が高い点が大きな強みです。
USDTの特徴4選

USDTの主な特徴は以下の4つです。
- ステーブルコインの中で時価総額がトップ
- スイスでは法定通貨の1つとして利用されている
- 主要仮想通貨のチャートと比較して価格が安定している
- 多くのブロックチェーンに対応している
各特徴について解説していきます。
ステーブルコインの中で時価総額がトップ
ステーブルコインの種類は、2025年6月現在で約180種類にも登ります。
多くの種類があるステーブルコインの中でも、USDTは最も時価総額が高い(2025年6月時点で22兆7000億円)です。
ステーブルコインは各国の法定通貨や金などの資産価値と連動することで、価格が安定するよう設計された仮想通貨です。
USDTは米ドルと連動することで、高い実用性と安定性を保っています。
スイスでは法定通貨の1つとして利用されている
USDTは、スイスのルガーノ市において2022年3月に法定通貨の1つとして採用されました。
市内では日常的な買い物はもちろん、税金の支払いにもUSDTが使用できるまで成長しています。
また、ルガーノ市はUSDTの発行元であるTether Limited社と提携し、ブロックチェーン技術の活用や仮想通貨のさらなる普及を進めています。
よって今後、ルガーノ市以外の地域でもUSDTが普及していく可能性は高いでしょう。
主要仮想通貨のチャートと比較して価格が安定している
USDTは米ドルと価格が連動している特徴を持ちます。
そのため、価格は「1USDT = 1米ドル」を維持しており、仮想通貨の中でも価格が安定している点が強みです。
世界的に有名な仮想通貨であるビットコインやイーサリアムは、今後価値が上がる予測から投資対象として大きな注目を集めています。
その反面、価格が不安定なため法定通貨と同様に利用しにくく、実用性の観点ではUSDTに劣ります。
USDTが法定通貨として採用されるのは、価格の安定性が担保されているためです。
多くのブロックチェーンに対応している
仮想通貨は、通常1つのブロックチェーンのみ対応しています。
しかし、USDTは以下のような複数のブロックチェーン上で発行されています。
- Algorand
- Ethereum
- Near
- Polygon
- Tron
各ブロックチェーンごとに特徴は異なり、汎用性の高いものから送金コストが低いものまで様々です。
USDTは複数のブロックチェーンで対応できるため、多くのユーザーのニーズに応えられる特徴があります。
USDTの危険性や想定されるリスク

USDTの危険性や想定されるリスクは以下の4つです。
- 運営元の信用によって米ドルとの連動が外れるリスクがある
- 規制が厳しくなる可能性がある
- 価格が安定しており大きな利益は期待できない
- ハッキングにより資産が流出するリスクがある
各ポイントについて深堀りしていきます。
運営元の信用によって米ドルとの連動が外れるリスクがある
USDTが米ドルとの価格連動を可能にしているのは、運営元の信用があってのものです。
仮に運営元であるTether Limited社で不祥事が起きた場合、USDTの信用が揺らいでしまい、米ドルとの価格連動に影響を及ぼす可能性があります。
万が一価格連動が外れてしまうと、価格の安定性に影響を及ぼすため、法定通貨として利用ができなくなるリスクも高いでしょう。
運営元の信用によっては、価格が大きく変動する可能性も視野に入れておくべきといえます。
規制が厳しくなる可能性がある
日本ではすでに、ステーブルコインを規制するための法律である「改正資金決済法」が成立しています。
本法律はマネーロンダリングを防止するためのもので、電子決済の手段としてステーブルコインは規制の対象となっています。
なお、ステーブルコインに対する規制は世界的に拡大しているのが現状です。
一部地域では法定通貨として採用されているものの、今後の規制次第ではUSDTを利用できなくなる可能性があります。
価格が安定しており大きな利益は期待できない
仮想通貨の投資は、買ったときよりも通貨の価格が上がっていれば利益が出る仕組みです。
ビットコインやイーサリアムは値動きが激しくリスクもありますが、その反面価格が大きく上昇すれば多額の利益を獲得できる可能性を秘めています。
しかし、USDTは米ドルと連動しており、価格が安定性していることが最大の特徴です。
そのため、買ったときよりも価格が大幅に上昇することがなく、大きな利益を獲得することが難しい通貨です。
ハッキングにより資産が流出するリスクがある
仮想通貨取引はネット上で行われるため、ハッキングによる資産流出のリスクがあります。
自身の資産が影響を受けないよう、ネットから切り離して仮想通貨を保存するハードウェアウォレットの利用など、対策を考えておくべきです。
なお、取引所によってはハッキングの被害を受けた場合に補填を行ってくれるケースもあります。
規約に明記されている場合があるため、事前に確認しておきましょう。
USDTが購入できるおすすめの海外仮想通貨取引所6選

USDTが購入できるおすすめの海外仮想通貨取引所は以下の6つです。
- Bybit
- Bitget
- MEXC
- Kucoin
- ZOOMEX
- BTCC
各取引所の特徴を解説していきます。
Bybit

取引銘柄数 | 1,000種類以上 |
最大レバレッジ | 100倍 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 ※ただし別途ネットワーク手数料がかかる(ビットコインの場合は0.0002BTC) |
日本語の対応 | 対応可能 |
Bybitでは二段階認証やコールドウォレットの導入など、セキュリティが高いことで有名です。
コールドウォレットはオフラインで仮想通貨を保管する方法で、ハッキングの被害を受けにくいメリットがあります。
資産を守るためにも、ハッキング対策が厳重な取引所を選ぶことをおすすめします。
おすすめの記事:「Bybitの日本人利用禁止はデマ!やばいと噂される理由」
Bitget

取引銘柄数 | 600種類以上 |
最大レバレッジ | 125倍 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 有料(選択した通貨やネットワークによって異なる) ※ビットコインの場合:0.0005BTC~ |
日本語の対応 | 対応可能 |
Bitgetは高い安全性が担保された取引所として有名で、以下4つの金融ライセンスを取得しています。
- 米国MBSライセンス
- カナダMSBライセンス
- シンガポールMASライセンス
- オーストラリアDCEライセンス
さらに、外部のセキュリティ機関である「Cyber security rating」からは最高評価を獲得しています。
日本語対応かつセキュリティも高強度なため、初心者でも安心して取引可能です。
おすすめの記事:「Bitgetのアプリは日本で使える?」
MEXC

取引銘柄数 | 2,400種類以上 |
最大レバレッジ | 200倍 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 有料(選択した通貨やネットワークによって異なる) ※ビットコインの場合:0.0005BTC~ |
日本語の対応 | 対応可能 |
MEXCは、70を超える国にユーザーを抱える人気の仮想通貨取引所です。
取引システムは毎秒100万件以上の注文を処理できる能力を持つため、スムーズな取引を実現します。
また、MEXCでは独自トークン「MX」を発行しており、保有することで取引にかかる手数料が最大50%オフになる特典があります。
取引手数料を少なく抑え、利益を確保したい方におすすめの取引所です。
おすすめの記事:「MEXC入金にクレジットカードは使えない?」
Kucoin

取引銘柄数 | 700種類以上 |
最大レバレッジ | 125倍 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 有料(選択した通貨やネットワークによって異なる) ※ビットコインの場合:0.0005BTC~ |
日本語の対応 | 対応可能 |
Kucoinは取引手数料が低いことが特徴で、現物取引におけるメイカー(取引板に新しく注文を作る側)・テイカー(取引所の注文を取る側)の取引手数料は0.1%の低水準を維持しています。
また独自のトークン「KCS」を発行しており、保有することで手数料が20%割引になる特典を受けられます。
取引手数料を抑えつつ、トークンの保有によってお得に取引したい方におすすめです。
ZOOMEX

取引銘柄数 | 200種類以上 |
最大レバレッジ | 150倍 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 有料(選択した通貨やネットワークによって異なる) ※ビットコインの場合:0.0005BTC~ |
日本語の対応 | 対応可能 |
ZOOMEXの取引手数料はメイカー0.02%、テイカー0.06%となっており、低い手数料率が魅力です。
また、クレジットカード・P2P・銀行振込の場合は日本円での入金が可能なため、日本人でも利用しやすい取引所です。
なおP2P(ピアツーピア)取引とは、取引所を介すことなく直接ユーザー間で行う取引を指します。
取引所を介さないため手数料が安い傾向にあり、また匿名性が高いため個人情報が守られます。
おすすめの記事:「Zoomexの紹介コードで貰えるボーナス&キャンペーン一覧」
BTCC

取引銘柄数 | 350種類以上 |
最大レバレッジ | 500倍 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 有料(選択した通貨やネットワークによって異なる) ※ビットコインの場合:0.0001 BTC~ |
日本語の対応 | 対応可能 |
BTCCは、豊富なボーナスがある特徴を持っています。主なボーナスは以下のとおりです。
- 新規ユーザー限定ミッション:口座開設や入金などを達成するだけで最大10,055USDT獲得
- 初回コピートレードサポート:初回コピートレードで出てしまった損失を最大50USDTまで補填
- クレジットカード追加キャンペーン:クレジットもしくはキャッシュカード登録で10USDT獲得
また、アメリカ・カナダ・ヨーロッパでライセンスを取得しており、安全性が担保されています。
初心者向けの招待コード入力ボーナスが揃っているため、お得に取引を始めたい方におすすめです。
他の仮想通貨取引所についても詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
おすすめの記事:「【日本・海外】仮想通貨取引所のおすすめランキング」
USDTの購入方法

USDTの購入方法は以下の手順で行います。
- 国内および海外取引所の口座を開設する
- 購入資金を口座に入金する
- BTC(ビットコイン)などの仮想通貨を購入する
- 海外取引所へ送金しUSDTを購入する
各手順について詳しく解説していきます。
国内および海外取引所の口座を開設する
USDTは、日本国内の取引所で取り扱いがありません。
そのため、日本円を主要仮想通貨に交換し、海外取引所に送金してUSDTを購入する必要があります。
まずは日本円を仮想通貨に交換するために、以下の手順で国内取引所の口座を開設しましょう。
- アカウントを開設する(メールアドレスの登録も行う)
- メールアドレス登録後、本人の基本情報を入力する
- 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)を提出する
国内の口座開設が完了したら、同様に海外仮想通貨取引所を開設を進めてください。
おすすめの記事:「日本語対応の海外仮想通貨取引所10選」
購入資金を口座に入金する
開設した国内取引所の口座に、USDTを購入するための日本円を入金しましょう。
なお、主な入金方法は銀行振込やコンビニ入金などです。
入金方法については各取引所によって異なるため、希望の入金方法がある場合は事前に確認しましょう。
BTC(ビットコイン)などの仮想通貨を購入する
日本円の入金が完了したら、ビットコインなどの主要通貨を購入しましょう。
前述のとおり、USDTの購入に日本円は利用できません。
よって、海外口座に送金する前に日本円をビットコインなどの主要通貨に交換しておく必要があります。
海外取引所へ送金しUSDTを購入する
国内取引所で日本円を仮想通貨に交換後、海外取引所に送金しましょう。
海外口座に送金した仮想通貨が反映され次第、USDTの購入が可能となります。
USDTを日本円に換金する方法

USDTを日本円に換金する手順は以下のとおりです。
- 保有するUSDTを他の仮想通貨に変換する
- 変換した仮想通貨を国内取引所(ビットフライヤーやコインチェックなど)へ送金する
- 国内取引所で仮想通貨から日本円に変換する
- 自身の銀行口座に出金する
各手順について詳しく解説していきます。
保有するUSDTを他の仮想通貨に変換する
初めに、保有するUSDTを国内取引所で取り扱いのある仮想通貨に交換する必要があります。
以下の手順で仮想通貨に交換しましょう。
- 海外取引所にログインする
- BTC/USDTなど、主要仮想通貨の取引ペアを選択する
- 買い注文で数量を入力し、注文を実行する
変換した仮想通貨を国内取引所(ビットフライヤーやコインチェックなど)へ送金する
次に、以下の手順で仮想通貨を日本国内の取引所へ送金します。
- 海外取引所にて変換した仮想通貨を選択する
- 国内取引所のウォレットアドレスを入力する
- 送金金額を指定し、送金を実行する
国内取引所で仮想通貨から日本円に変換する
まずは、国内取引所で海外口座から送金した仮想通貨が反映されているか確認しましょう。
確認が取れ次第、以下の手順で日本円に換金してください。
- BTC/JPYの取引ペアを選ぶ
- 売り注文を出す
- 数量と価格を指定し、注文を実行する
自身の銀行口座に出金する
最後に、国内取引所で変換した日本円を自身の銀行口座に出金しましょう。
- 国内取引所で「出金」を選択する
- 出金先の銀行口座情報を入力する
- 出金金額を指定し、出金を実行する
以上で、USDTを日本円に換金する手順は完了します。
USDTを持つメリット・デメリット

USDTを持つメリット・デメリットは以下のとおりです。
- メリット:流動性・利便性・実用性に長けている
- デメリット:カウンターパーティリスクが高い
メリットやデメリットの内容は以下の章で詳しく解説します。
メリット
USDTを持つ主なメリットは以下の3点です。
- 流動性が高い:取引量が最も多く、ほとんどの仮想通貨はUSDTとのペアが提供されている
- 利便性が高い:24時間365日いつでも取引可能で、国際送金が迅速・低コストで行える
- 実用性が高い:米ドルとの連動により価格が安定しており、日常生活における決済に利用しやすい
USDTは取引量の多い仮想通貨として広く知られており、ユーザーのニーズに応えられるよう複数のブロックチェーンで開発されている特徴を持ちます。
流動性や利便性が高く、初心者でも取引がしやすい仮想通貨の一つです。
また価格の安定性が高いことから、今後様々な地域で法定通貨として使われることが予想されています。
デメリット
デメリットは、カウンターパーティリスクが高い点です。
カウンターパーティリスクとは、運営の破綻などによって損失を被るリスクのことです。
USDTは、Tether Limited社によって「1USDT = 1米ドル」になるよう管理・運営されています。
そのため、万が一運営元のTether Limited社が破綻した場合、USDTに対する信用が失墜してしまいます。
運営元の状況によっては、通貨としての価値を失うリスクがあることを理解しておきましょう。
USDT以外の主要なステーブルコイン3選

USDT以外の主要なステーブルコインは以下の3つです。
- USDC(USDコイン)
- DAI
- PYUSD(PayPal USD)
各ステーブルコインの特徴を解説していきます。
USDC(USDコイン)
USDCは、米ドルと連動するよう設計されているステーブルコインです。
主な特徴は、準備金が分別管理されている点です。
準備金とは、運営元が発行するコインと同等またはそれ以上の法定通貨や資産を保有することにより、ユーザーの資産を守るシステムです。
準備金があることによって、万が一運営元が破綻した場合でも、ユーザーが保有する資金を失う心配がありません。
DAI
DAIは、イーサリアムブロックチェーンを主体とし発行されるステーブルコインです。
米ドルと連動し、1DAI=1米ドルとなるよう設計されています。
また、DAIは他ステーブルコインと違い、イーサリアムを担保に通貨の価値を維持しています。
通貨の価値を維持するために、法定通貨や債権などの原資産が確保されているわけではありません。
よって、価格変動によっては大幅に下落する可能性がある点には注意が必要です。
PYUSD(PayPal USD)
PYUSDは、PayPalが仮想通貨利用の促進を目的に開発したステーブルコインです。
イーサリアムブロックチェーン上で発行されており、米ドルと連動しています。
PayPalによって開発されたことから、ユーザーはPYUSDを利用してPayPal内で商品やサービスの購入が可能です。
なお、PYUSDはPayPalのような大手の決済サービス内で導入された背景から、今後もデジタル決済での導入が拡大していくことが予想されています。
おすすめの記事:「アルトコインおすすめ20選」
USTDの将来性

本章では、USDTの将来性に関する3つのポイントを解説します。
- 仮想通貨市場におけるシェアは拡大していく見込み
- 私生活における決済手段としての採用拡大
- 準備金によって投資家からの信頼が向上していくことが期待される
それでは各ポイントの詳細を解説していきます。
仮想通貨市場におけるシェアは拡大していく見込み
USDTのシェアは、2024年10月時点でステーブルコイン市場全体の約75%を占めています。
運営元のTether Limited社によると、2024年10月時点でUSDTの利用者は3億5000万人を超えました。
USDTはすでに海外地域で法定通貨同様に使用されており、価格の安定性や実用性の高さが評価されています。
上記の理由から、今後もUSDTのシェアは拡大していくことが予想されます。
私生活における決済手段としての採用拡大
USDTは、前述のとおりPayPalなどの大手EC業界における商品・サービス購入時の決済手段に採用されています。
USDTは365日いつでも取引可能かつ、国際送金が迅速・低コストで行えるメリットがあるため、ECとの相性は抜群です。
上記の理由から、今後もオンラインショッピングの決済手段として積極採用されることが予想されています。
準備金によって投資家からの信頼が向上していくことが期待される
Tether Limited社は、準備金の報告をリアルタイムで行えるシステムの開発を2024年から進めています。
準備金はユーザーの資産を守る大切な指標となるため、USDTが保有する資産の透明性が大幅に向上することで、投資家からの信頼性は飛躍的に高まるでしょう。
また、資産の透明性の向上によって規制対象になるリスクも低くなるため、より多くのユーザーに使われるステーブルコインになることが期待されています。
USDTに関するよくある質問

USDTに関するよくある質問は以下の3つです。
- USDCとの違いは?
- 国内取引所で購入できる?
- 日本円に換算するといくら?
各質問に対する解説をしていきます。
まとめ
本記事ではUSDT(テザー)について解説してきました。
それでは、この記事の要点を振り返ってみましょう。
- USDTは2015年にTether Limited社によって発行された世界初のステーブルコイン
- ステーブルコインは法定通貨と価値が連動しており、1USDTあたり1米ドルを維持している
- USDTはステーブルコインの中で時価総額がトップ
- スイスのルガーノ市においてはすでに法定通貨として導入されており、品物の購入や税金の支払いが可能
- 運営元の信用によっては価値が維持できず、米ドルとの連動が外れるリスクがある
- 価格が安定しているため、投資による大きな利益は見込めない
- USDTの購入ができるおすすめの海外取引所はBybit・Bitget・MEXCなど
- USDTは国内で購入できないため、日本円を主要仮想通貨に交換し、海外に送金して購入する必要がある
- 流動性・実用性・利便性が高いため、今後も様々な地域での採用が予想されている
- カウンターパーティリスク(運営の破綻などによって損失を被るリスク)が高く、運営元の破綻によって資産を失う可能性がある
- USDT以外の主要なステーブルコインは、USDC(USDコイン)・DAI・PYUSD(PayPal USD)
- 今後は準備金の開示によって投資家からの信頼が高まることが期待されている
- 2025年6月時点では、1USDTあたり約144円
本記事を参考に、USDTの基礎を理解し、自身に合った取引を進めてみましょう。