目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
第4章
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Episode 43 43話「それぞれの戦い」
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《ギルドユニオン本部》 ボタモチさんは、ギルド本部のラウンジにリスポーンした。 「よかった……生きてた。お前たちも……」 「はい、キャプテン」 AI秘書ユナ・エリス・ジュリエッタたちが同時に答えた。 「喜んでばかりもいられない、すぐ報告しないと」 ボタモチさんは報告のため、ギルトの会議室にダッシュする。 「うっ、うわー!」 「キャプテン――」 ドアを開けた瞬間に目にしたのは、頭だけのぺんちょさんだった。 驚いて腰を抜かしそうになったところを、すぐ後ろにいたAI秘書ユナが支えた。 「あっ、ボタモチさんは初めて見たんですね。驚かしてすみません。マスターのぺんちょは、こんな状態ですが、元気ですからご安心ください」 ぺんちょさんの頭を抱えていた、AI秘書のマナミンが申し訳なさそうに言った。 「あっ、そっ、そうなんだ。ビックリした……」 「マスターは、リアルの世界にいて、時々連絡のために戻ってきます。今は離席中です」 「そっ、そうなんだ……いや、ぺんちょさんだけ連絡が取れる状況というのは聞いてたけれど、頭だけになって残っているというのは聞いてなかったから……」 「そうですよね、お店から直接オブロに向かったんですものね」 「うん、えっと、ギルマスたちは?」…