Story– archive –
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目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
ゆっきーさんが最後のスライムを倒して、モンスターは一体もいなくなった。 倒したモンスターたちは、いずれも数分で破片となって空気中に解けていった。 ――パッパラパッパパー! 全モンスターが消えると、いきなりファンファーレが鳴り響いた。 全員ビク... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
前方のゴブリン、後方のスライム。 対応策を必死にめぐらす。 スライムのステータスを見る。 レベル1と2しかいないようだ。 攻撃は……噴射攻撃? なんだそれは――だが射程は二となっている。 近接の射程が一という数値なので、槍ぐらいの射程のようだ。 ち... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「ジャッキーさん、ちょっと聞いてほしいことがあるぺん」 「はい、なんでしょう?」 「よいたろうさんに、頼まれたことがあるぺん」 「よいたろうさんに? なんでしょう……」 「妹さんの病院にお見舞いに行けないので、代わりに誕生日プレゼントを届けて... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「えっ? 魔導士やってくるって、カエデどういうこと?」 「マスター、まあ見ててください! いいですよね?」 「いいけど、あまり危険なことはしないでくれよな」 「マスターにそんなん言われたら、キュンキュンしてまうわ」 「別に特別な意味じゃない... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
両開きの扉を軋ませながら扉を開く。 先の見えない緩やかな下り坂がずっと続いている。 ここからは一本道にしか見えないが、幅はかなり広く、天井もかなり高い。 幅は五人ぐらいが横に並んでも余裕のある広さで、高さも十メートル以上はありそうだ。 隊列... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
ふと、リアムアバターが右手に引きずっている、セクハラ上司おじさんと目が合った。 「おじさん、さっきは助かったよ、ありがとう」 おじさんが頬を赤らめてもじもじする。 ――げっ、照れてるんかい! 「きもっ――!」 全員が俺の方に注目する。 「ゴメン、... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
伝書鳩に、ゆっきーさんと合流し共にオブロに突入をする旨と、ぺんちょさんに個人的な頼み事を一緒に録音した。 帰路指示のパネルを意識でクリックすると、伝書鳩ポッポルは飛び立った。 こちらから新たに通信ペットを送るためには、この見えない境界線の... -
帰るべき場所
ナギサ:この棚、ここに置いていいかな? うん。私はあまりこだわりが無いから、ナギサの好きにレイアウトしてくれると嬉しいな。 楽しそうに悩むナギサを見て、私は幸せを噛み締めていた。あの後、両親公認だったこともあり、結婚の挨拶や顔合わせはスム...