目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件– tax –
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目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
《オブロ地下第十階層オーブン隊》 「司令部、こちらオーブン隊。ボス部屋の手前の部屋に、黒いバスターペンギンと思しきものを発見。マコさん、ベンガさんがダメージを受けました」 『バスターペンギンは危険だぺん! 戦ってはダメぺん。逃げられないぺ... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
《ギルドユニオン本部前》 ゆっきーさん、ダブルティムさん、たもつさんが、リスポーンされた桟橋からギルド本部に戻ると、ギルマス、ヤキスギさん、リブさん、ボタモチさんが、バスターペンギンたちに攻撃されていた。 それを見た三人は、バスターペンギ... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
――ズドン! グギャ――グギャ――。 大砲のような音が響くと、前線を維持していたトロールたちの壁の中央が崩れた。 白ペンギンは、赤ペンギンの後方から見下ろすように大砲を撃ってきた。 一発で数体のトロールが、断末魔とともに消える。 別のモンスターたち... -
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パーティー全員に、オートマナリチャージ、ステータスオールブーストを使用する。 俺自身のレベルアップで、効果はかなりアップされている。 次に、新たに取得したパーティーディフェンススキルを使用する。 これは特定時間、受けるダメージを半分にすると... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
とある場所でユニオン会議が行われていた。 「ギルマスたちは大丈夫なんですか? まだXANAにログインできないんですか!」 声を荒げて迫ったのは、警備隊長のオーブンさんだ。 「まあまあ、聞いておくれよパッション!」 そこにいたメンバーは、パッ... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「マスター!」 ヒメミが俺のアバターを引っ張って倒してくれたが、遅かった。 幻惑で同士討ちを始めた赤ペンギンたちは、こちらに向けても撃ってきたのだ。 俺の額に穴が開いてしまった。 「ダメでしょマスター、すぐ伏せないと!」 「すっ、すまん、つい... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「扉がない……」 予想外の展開だ。 もう逃げ出すこともできなくなったのか……。 「カエデ、ちゃんと探したの? 場所が変わったとか、隠されたとか……」 「ミサキちゃん、そないな。うちが見逃すことなんて、ありえへんどす」 「きっと隠されたのね」 ヒメミ... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
カエデをステルス状態で廃墟に入らせたが、数分で戻ってきた。 「マスター、今なら入り口付近に黒ペンギンいてはりまへん」 「そうか、全員入るぞ、音を立てるな。なるべく声も出すな、返事はアイコンタクトだ」 まだ扉の前だが、全員アイコンタクトで応え...