目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件– tax –
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目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
俺が目を覚ました時には、全員のステータスは完全に回復していた。 アイテムBOXからセンちゃんを出して、マミを乗せてやる。 ボス部屋の出口扉を開き、地下第四階層へ向かう通路に出た。 三メートルほど行くと、十畳ほどの部屋がある。 部屋の十二時方... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「キャーアァァァァァ――!」 うぐっ――ヤバ、これ思っていた以上に怖いじゃん! 自分のランドにXANAビルダーで作った遊園地のジェットコースターだ。 マミが遊びたいというから、一緒にコースを設計して設置した。 俺はパソコン上で製作しただけで、V... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
――コンコン。 「はい、どうぞ」 ドアに一番近いジャッキーさんが返事をした。 「お待たせしました」 「あ、マコたん、どこ行ってたの?」 「あれ、リアムンさんに言ってなかったでしたっけ? 取材動画を編集して、パッションさんたちに送信してました」 ... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「月間メタバースマガジンの若木です。本日は取材を受けていただいてありがとうございます」 取材とは形ばかりで、情報収集のため、ジャッキーさんは記者として挨拶した。 実際に月間メタバースマガジンはギルマスが発行している月刊誌で、ジャッキーさん... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「ふう、危なかったな……」 「マスター……注意してください!」 「ん? なんだヒメミ」 「まだボス部屋をクリアできていないかもしれません」 「えっ!」 確かに入り口も出口も、ドアのロックが解除された音はしていない。 そういえば、階層クリアの情報も... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「マスター、ヒメミちゃんが――!」 決断に迷っていた俺に、マミが叫ぶ。 ヒメミがガーゴイルの右足に盾を掴まれて、三十センチほど持ち上げられていた。 マナがあれば、盾スキルのノックバックで容易に防ぐことができたはずだ……。 「マミ、ミサキにマナポ... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
「マスター、AIパネルとフレンドリストパネルを確認してください」 そうだ! 生き残っていればそれで分かるじゃないか。 意識をAI秘書管理パネルに集中させる。 プン――。 すぐにポップアップが浮かび、ほっとする。 カエデも忠臣君も健在だ。 その証... -
目覚めてみたら、XANAマスターになっていた件
怖い……ママ……。 暗い……ママ……どこ? 真っ暗闇だ。 少し意識が飛んでいたようだ。 もさもさの毛の感覚……。 ――そうか、センちゃん。 自分が掴んでいるのが、セントバーナードのセンちゃんだと気づく。 マミは……? みんなは……? 明かり、そうだ、明かりが必要...